2013年2月3日日曜日

アロマフェスタ 2013

 節分の日の朝。
 南南東を向いて、無言で太巻きを頬張る家族…。
 今でこそ全国的にお馴染みの慣習になりましたが、発祥は関西地区(ですよね?)。
 学生時代に仲良くなった親友が生粋の大阪っ子。とってもチャーミングで人気者の彼女と話していたある日のこと。

 親友:あっ、明日太巻き、食べな~!
 私:…なんで?
 親友:節分だから。みんな同じ方向向いて食べるねん♪
     しかもしゃべったらあかんねん、ひとことも!
 私:…うっそだ~?! 絶対からかってる!

 当時は『恵方巻き』なんて寝耳に水で、かなりカルチャーショックだったなぁ。そんなことを楽しく思い出しながら、勿論お願い事もしっかりとしながら、もぐもぐと味わいました。
 結婚してからは、毎年我が家でも作っています。今年は、めでたく離乳食を卒業した娘の分も細巻きにして仲間入り。桜でんぶ、きゅうり、かんぴょう、しいたけ、いくら、高野豆腐と卵。厚焼き卵が上手く焼けると嬉しい。
 所変われば…ではないけれど、それぞれの風習を一緒に愉しむ人がいるのは、とってもしあわせなことだと感じます。

* * * * * * *

 そしてこの日は年に一度のアロマフェスタが大阪でありました。所属する協会の会員のつどいなのですが、アロマ関連の面白そうなセミナーや会員感謝セールがあり、前々より心待ちにしていたのです。
 乾燥が気になるこの季節。ウイルスが蔓延していそうな人混みに出掛けるので、自家製の風邪予防のスプレーをマスクにシュッシュッ。御守り代わりにバッグに忍ばせて出掛けました。

 まずはセール会場へ。
 お目当てのショップを覗いて、オーガニック精油やキャリアオイルをいくつか購入。普段なかなか手が出せないような高価なものも、かなりお安くなっていて感動!私の好きな樹木系の精油も色々あって、サンプルを くんくん。中にはあまり市場に出回っていないような、ちょっとマイナーなものも…。
 
 仲良しのセラピストさん達にも久し振りにお会いして、楽しくお喋り。皆さんタイトなスケジュールの合間を縫って来られていた中で無事遭遇!持参していた神戸土産をお渡し出来てよかった。

 お買い物の後はお隣にある、会員限定のセミナー会場へ。昨年来たときはセールのみだったけれど、今年はインストラクターとして参加できることが本当に嬉しい。
 ヒーリングコンサートを楽しみながら、ゆっくりとカフェタイム。カモミールティーと、オープンサンドイッチのお洒落なランチboxを美味しくいただきました。
 
 参加したセミナーは「生命の不思議」というタイトル。
 生物学者の方が、『嗅覚』が生物にとってどのような役割を果たしているのかを分かり易く説明してくださいました。人間は目に見えるものを重要視しがちですが、視覚や味覚に比べ、嗅覚は匂いの違いを識別する受容体(レセプター)が格段に多く、何十万種も存在する…という生物学視点からのお話は面白く、また今まで学んできたことの復習にもなりました。
 
 そしてメインテーマである『動的平衡』のお話。生命は機械仕掛けに動いているのではなく、細胞は常に入れ替わるというもの。生命を機械的・部分的に捉えるのではなく、他と関係するものや変化するものと捉える。それは絶え間なく動きバランスを保とうとする流動的なものであり、潜在的な可能性を秘めている…という内容に、とても共感するものがありました。
 人工的、化学的に合成されたものに「生きているいのち」は正直に反応する。遺伝子組み換えの食品や薬が身体に及ぼす影響も、たくさんの選択肢がある中で自分は何を選んでいくのかも、改めて考えさせられました。

sense of wonder

 初めて経験することにも、自然の素晴らしさに出逢った時にも、そのことに喜びを感じられる私でいたい…と思っています。