2015年3月29日日曜日

Art & Science アロマとアートの素敵な関係


 春休みに入り、子どもたちとの時間が増えました。
 私は仕事もしていますが、隙間を見つけて、親子教室やワークショップへ出掛けます。


 ハンバーガーを手作りする(!)という楽しいものには両方を連れて参加。
 家庭ではなかなか子どもたちに任せることは出来ませんが、先生がついているお教室なら安心。私は見守り役です。

 大きなハンバーガーを、満面の笑みで頬張る様子を見ていると、いつも言い聞かせている「美味しいものをいただくのには、時間も手間もかかるのよ〜」を、身に沁みて感じてくれたようで嬉しい。お誘いいただいたお友達に、教えていただいた先生に感謝です。

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 また別の日は、「CAP土曜クラブ」へ。
 今回は神戸在住の造形作家「マスダマキコ」さんによる「木の粘土で動物をつくろう!」でした。

 岡山の木工所よりやってきたというおがくず。
 ぷ〜んと漂う木々の香り。
 新築の木の家のにおいがします。

 
 これと糊(のり)を合わせて、粘土に。混ぜ合わせると、まるでわらび餅(笑)。
 ピンクやブルー、グリーンの綺麗な顔料は、染料だそう。

 
 好きな動物たちを作ったら、ホットプレートで焼きます。
 自然素材オンリーで、こんなに簡単に製作出来るなんて!


 すべて土に還る、エコで可愛い作品たち。
 自然を愛し、あますことなく活用する アーティスト・マスダさんならではのイベントに感動した休日でした。

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 この土曜クラブが月一回開催されるCAP HOUSEは、大好きな場所。子どもたちをイベントに参加させたり、ふらっと興味ある企画展を観に行ったり、私が仕事をさせていただくこともあり、よく足を運びます。
写真はこの冬開催されていた「Windows」。


 話が少しさかのぼりますが、仲良くさせていただいている美術家・島村薫さんの個展にうかがいました。
 島村さんは、いつも笑顔で「素敵なお姉さん」という表現がぴったりの方。アロマ・クラフト・アートのイベントで毎回コラボレーションしているご縁もあって、日程を調整し、わくわくして伺いました。


 「ガラス瓶の中の風景」を切り取った絵画は、「ココロノヒダ」と表現され、繊細で儚く、彼女本人を映し出しているかのよう。どれも素敵で、何度もため息。。。
 

 いつも思うのですが、アロマとアートはとても近い。
 アロマテラピーは「アート&サイエンス」
 つまり気持ちや感覚といった「アート性」と、化学成分や揮発速度といった「化学性」の両方の側面を持ち合わせています。
 それらは精油をブレンドする際に必要なバランス感覚だったり、効能を裏付ける重要なデータだったりするのですが、どちらか一方に偏りすぎると、魅力を充分に発揮できなくなってしまう。


 「それは美術に関しても一緒ですね。画材それぞれの特性や相性を見ながら、組み合わせてゆくことととても似ています」
 そんなお話も伺いながら、お互いのそれぞれの活動を報告し合ったり、励まし合ったりしました。

  こちらに活動拠点を置かれているアーティストの方々は、気さくで親しみやすく誰もがオープン。スタジオも開け放たれているように、アイデアを出し惜しみすることなく「何か面白いこと、皆でしましょうよ!」という雰囲気が いつも漂っている。


 この春より、CAP STUDIO Y3は、KOBE STUDIO Y3に。
 世界のなかの「KOBE」を自覚し、社会に開かれたアーティスト・スタジオの集合となるべく生まれ変わるそう。
 これからますます魅力的な場所になってゆきそうな予感。楽しみです!

こんな素敵なサイト、知らないと勿体ない。
この街を想う気持ち
シェアさせていただきます。


2015年3月20日金曜日

春の香りのナチュラルヘアワックス 〜Aromerrier × Spark 季節のアロマテラピーワークショップ〜

 3月は節目の月。
 桃の節句に始まって、学年末。卒業式、修了式、お引っ越し。春から始まる新しい生活に向けて、誰もが少しずつ意識し準備をする頃。
 先日、知人が「忙しい時に限って、こんなこと…なんでかな」と笑いながら自家製ジャムのお写真を見せてくれました。
 でもその気持ち、よく分かります。何を隠そう(?)私も出張目前に子どもたちとお雛様のケーキづくりをしていました。それは大変だったけど、思い出も一緒に作った愉しい時間。

 市販されているものを買ってくれば早いのに、あえて時間と手間をかけて作る。
 自分好みのものに仕上げられるということもありますが、それ以上に「自らの手を使って作る」ということに「深い癒しと喜び」を感じるからなのでしょう。

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 春のアロマワークショップはヘアケアアイテムにしました。
 製作したのは、以前より強いリクエストがあったヘアワックス。
 ずっとお待たせしていたのですが(申し訳ありません…)ようやく納得のゆく材料が揃ったので、晴れて開催となりました。


 今回は日本産の精油に加えて、高山研修でいただいてきた「香る木々」たちを持参しました。
 「これは何の木?」「つぼみがかわいい!」などなど、実物を触り、五感で感じていただきます。
 クロモジ(黒文字)の枝の樹皮を爪先で削っていただき、控えめに でもしっかりと立ちのぼる芳香に皆さん感動されたよう。生きている植物に接するからこその体験です。


 「アロマウォーター」の紹介もさせていただきました。
 「ハーブウォーター」「フローラルウォーター」「プラントウォーター」…色々な呼び名があるアロマウォーターですが、その歴史は古く、また安全性が高く使用しやすいことが大きな魅力。

 でも。。。「ああいい香り!」と呼べる製品を選び出すのは、結構大変なのです。
 精油もそうですが、アロマウォーターは特に 鮮度や保管状況にその品質が左右されやすい。「冷蔵保存」が理想なため店頭に置かれているものは劣化が激しく、試香用のテスターもないことが多い。


 その分、上質なものに出逢ったときの喜びはひとしお。
 新鮮な そしてピュアな香りを保持するアロマウォーターは、取り寄せる価値が充分にある素晴らしいものなのです。
 今回は私の厳しい(!)視点と嗅覚に合格したものだけ、手元に取り寄せ基材としてお持ちしました。

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 レクチャー部分では、「経皮吸収」に触れました。
 身体の各部位の経皮吸収率を説明すると、皆さん驚かれた様子。
 スキンケアに気を配り 化粧品を自然派のものに切り替える方も多いと思いますが、
お顔同様、頭皮や額は経皮吸収率が高いところ。
 でも残念ながらヘアケア、特にスタイリング剤に関しては、まだまだナチュラルなものが少ないのが現状です。

 「ほんとうに美しい髪」=「健康な髪」でもあります。
 よりナチュラルで、髪にも肌にも心にも やさしくて安心なものを。
 意識することで、大げさかもしれませんが、生き方も変わると信じています。


 ベースに使用したのは、日本人の肌と髪を昔から美しくしてくれている「ライスキャリアオイル」と「椿オイル」。国産の良質で新鮮なオイルは、何より私たちの肌と髪に馴染み、すうっと浸透してゆきます。


 どうですか?このクリーミーな仕上がり!
 艶やかで滑らか、このままケーキに飾りたいくらい(笑)
 手際良く製作をすすめる皆さんに私も感動です。


 いつもご参加いただく生徒さんが「愛用してます♡」と見せてくださった「香りのカード」。名刺入れに挟んで、いつも持ち歩いておられるとのこと。こんな風に、香りを日々の生活に上手に取り入れられている姿を拝見すると嬉しくなります。


アロマウォーターとの香りのバランスを見ながら、精油を滴下して完成。
ラベリングも、個々のセンスが感じられて素敵。


 ご参加いただいた皆さま、お忙しい最中にお越しいただきありがとうございました。
 またお目にかかれる日を 楽しみにしています。


 陽射しはあたたか、春はすぐそこ。
 お気に入りの香りとヘアスタイルで、楽しくお出掛けくださいね!



2015年3月12日木曜日

雪の高山アロマ合宿 春を待つ気持ち

 3月に入った途端、冬に逆戻りしたかのような気候。
 三寒四温とはいうものの春はまだ先のような気がして、何だか気持ちも動きもスロー。
 あぁ、寒い、寒い。
 そんな先週末、まだ雪深い高山へ アロマの研修合宿へ行って来ました。


 神戸生活では無縁のロングレインブーツ(長靴?)を新調して、リュックを担いでいざ高山へ。「ワイドビューひだ」は車窓も広く、飛騨川に寄り添うように走る眺めは圧巻でした。
 

 飛水峡(ひすいきょう)と呼ばれる峡谷の 素晴らしい景観!
 翡翠色した川水の美しさと、ごつごつした岩盤の力強さに見惚れてしまいます。


 夢中でシャッターを押したけど、絶えず動く車内で撮るのは難しいなぁ〜
 すると途中の停車駅で手を振る可愛い園児たちの姿が。遠くへ引っ越すお友達のお見送りだったようで、そんな季節なのだなぁとしみじみ。

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 高山駅まで迎えに来ていただいた時は晴れていたのに、はらはらと雪が舞い降りて…と思ったらあっという間に吹雪のように!予想通りの天候にちょっと不安になる私。
 

 正プラスさんの本社にて行われた合宿研修。オフィスとは思えない暖かみのある空間、そして迎え入れてくださったスタッフの方々の笑顔に、緊張していた気分がほぐれます。
 阪急展で見かけた「小型蒸留機」も「香りの盆栽」も、ここではより活き活きと嬉しそうに見える。

 中での講義を終え、外に出ると青空が!さっきあんなに吹雪いていたのに。
 山の天気と春の天気は変わりやすいって本当。


  昨年の夏に来た時の風景とは全くの別世界。
 「オークヴィレッジ」のショールームも、子どもがお世話になった「森の自然学校」も、おとぎ話に出て来るお屋敷のようで幻想的。
 雪とともに凛と立つ木々たちが印象的で、思わずパチリ。




 北陸生まれ、北陸育ちの私も、大きな氷柱(つらら)を久し振りに見ました。


 抽出所の見学では、5機の抽出機がフル稼働。
「山椒(サンショウ)の精油を抽出しているのは、物好きなウチだけだよ」とのお話に笑いが起きます。

 「隠すようなことは何もない」というオープンさとクリーンさ。
 自然環境に限りなく配慮し、確固たる自信を持って行われる丁寧な作業。 
 海外の著名なアロマメーカーにも決してひけを取らない、むしろそれ以上の製品のクオリティが、何よりの信頼の証だと思いました。


 「この雪とこの寒さがあるから、この香りを手にすることが出来る」
 以前スタッフの方から伺っていた言葉が、ずっと忘れられずに思っていました。
 冬の現場も見てみたい…と。


 研修では沢山の知識を得ることが出来ましたが、この合宿の真の目的は別にあると感じます。
 理屈ではない 肌で感じる植物たちの息吹。
 雪解け水の美しさ 陽射しに反射する結晶。
 長い冬と辛い寒さに耐えることには 素晴らしい意味がある。

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  散策で冷えた身体を温める、精油抽出後の残渣(ざんさ)での足浴の嬉しかったこと!
 そしてあたたかなお茶とみたらし団子。。。しあわせ。



 お土産に、香りのもととなる木々を頂戴しました。
 Aromerrierの春のイベントやレッスンにご参加の皆さまにもお見せしますね。


 北国出身のくせに寒がりなので(笑)極寒の研修に耐えられるか正直とても不安だったのですが、帰路につく頃にはしっかり心身にエネルギーがチャージされていました。
 正プラスの皆さんの誠実であたたかなおもてなしと、今回出逢った方々との楽しい交流、そしてyuicaへの確かな信頼を深めた 実り多い合宿でした。

 
春へと向かう嬉しい気持ちに、香りを添えて。
さぁ、走り出しますよ〜