2015年6月23日火曜日

香りのじかん Lesson3 〜初夏の香りのバスソルト〜


 初夏です。
 毎朝必ず取るようにしている果物も、この季節はひときわ瑞々しくフレッシュな香り。
 梅雨の晴れ間、夏へと向かう植物たちのエネルギーを感じて嬉しくなります。


 「香りのじかん」Lesson3は、初夏の香りのバスソルト。
 開講は月曜日。「代休で時間が取れたので」と親子一緒にご参加くださる方々も。


 「森の香りが好き」「柑橘系など、さわやかな香りに惹かれる」
 
 そんな風に、あらためて好きな香りを振り返ってみるのも、今の自分や生活を見つめなおすきっかけになるのではと思います。
 

 エッセンシャルオイルは日本産精油yuicaと、バスソルト向きのものを色々とお持ちしました。
 イランイランの香りを「保健室のにおい」と表現された方がいて、私にはかなり衝撃だったのですが(笑)「本当だ〜」とうなずかれる方も多く、新しい発見でした。
 

 製作後、ご自身で製作したアロマバスソルトを「ハンドバス」で体感していただきます。
 梅雨冷えの頃、空調や服装で体温を調節するのが難しかったり、冷たい飲み物や食べ物を取り始めたりして、思いの外身体は冷えています。少し熱めのお湯に手を浸すだけで簡単に身体を温められる手浴は、今にぴったりのデトックス法。


 「気持ちいい〜」「めっちゃ汗かくね」「なんていい香り!」
 
 自分で考えてブレンドされた香りを、身体いっぱいに感じて。
 やわらかくほころぶ皆さんの表情が、癒しの時間を素敵に演出していました。

**************

「サロンと教室のあいだのようなことをしたい」 
 この仕事を始めた時から、ずっと考えていたこと。
 肌で実際に感じる快適さと、知識やアイテムを得る講座の両方を愉しめる…そんな時間を提供できないかな。

 思い描いていた時間がカタチになり、傍で見守っていた私もじんわりとあたたかな気持ちになりました。

  
この日、一番人気の香りはやっぱり「小夏」。ニューサマーオレンジ、日向夏とも呼ばれる果実は名前も香りも、今の季節にぴったり。


 レッスン終了後、開催場所の「北の椅子と」さんのメニューに「晩柑(ばんかん)スカッシュ」を発見。
 「日本のグレープフルーツ」と呼ばれるこちらも、控えめな酸味と苦みが爽やかで、初夏を感じさせてくれる美味しいドリンクでした。


 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
 香りに包まれて、心身ともに元気をチャージする「おふろ時間」楽しんでくださいね。
 
 次回はいよいよ最終回、7月13日(月)開講です。
 国産オーガニックのライスキャリアオイルでトリートメント用オイルを製作し、簡単な実習を。詳しくはこちら
 セルフケアの魅力と大切さを、しっかりお伝え出来ればと思っています。
 


雨あがり、クチナシの花。
白く美しい花びらと、甘くやさしい香りに誘われるのは…
人も虫たちも、一緒みたい。


2015年6月5日金曜日

アロマセラピーの、その先に

 6月
 美しく色付いた紫陽花に目を奪われる朝



「アロマって、香りだけですか?」
以前、初めてお会いした方から
そんな風にたずねられた

その時は、問われている内容がつかめず戸惑ったけど
きっとその質問の意味は
「アロマは、よい香りを楽しむ為だけに使うもの?」
ということだったのだと思う
なるほど、なんて的を射た質問!

アロマ=香り
との認識で、勿論正しい

でも、決してそれだけではないという事実を
一体どれだけの人たちが知っているのだろう?

その延長線上にある「セラピー(療法)」と
それによってもたらされる、自分を含めた「大切な人たちの笑顔」と
そこからつながる、よりよい明日や未来への「希望」を

植物たちの香りが持つ力によってもたらされる、さまざまな恩恵が
真のアロマセラピーの魅力であるということを

現在の日本ではアロマは商業的な色合いが強く
化学的、人工的につくられた香りと混同されることも多い

ピュアでナチュラルな香りこそ、本来のアロマセラピーに用いられるべきものであり
心身にもたらされる効能、そしてその先に広がる本当の意味での喜びが
見落とされてしまっているのではないかと危惧するこの頃

でもだからこそ
精油の持つ本来のよさを繰り返し伝え、たくさんの方々に広めてゆくことが
アロマセラピーにプロとして携わる私達に課せられた使命であり
何よりの喜びなのだとも思う



しっかりと根を張っていれば
花も咲くし、鳥たちも来てくれる

勇気が欲しいとき、木はおおきな力をくれる
娘が選んだ絵本を読み聴かせながら、そんなことを想いだした

前へ前へとすすむ時間
いまを生きて、しあわせをいっぱい感じたい
大切な人たちが、今日も笑顔でありますように