2013年1月29日火曜日

冬の日のお愉しみ

 
 神戸では珍しく、朝起きたら雪景色。
 寒~い朝でしたが、日差しはあたたか。きらきらと澄んだ空気を胸いっぱい吸い込みながら、娘と冬のお散歩を楽しみました。

 いつもの公園も、一面真っ白。

 雪化粧したリスさんやラクダさんにご挨拶して、湿ったブランコにシートをひいて、ゆらゆら。
 隣接している小さな庭園は、市が管理している憩いの場所。春には花や緑を愛する人たちが次々と訪れますが、今の季節はとっても静か。

 のんびりとお庭を散策していると、ワンちゃんとお散歩をしている人や、お子さん達を連れたお父さん、カメラを持って歩いている人もいて、皆思い思いに冬の庭園を楽しんでいるみたい。

* * * * * * *
 
 可憐な山茶花(サザンカ)や、雰囲気のあるリーフプランツに見とれつつ、シャッターを切る人の側でその先を見上げると…高い木の枝に小さな可愛らしいお花がちょこん、ちょこんと控え目に咲いていました。

 『ロウバイが咲き始めてるなぁ』

 
 そうなんだ、これがロウバイ!

 後で実家の母親に電話すると、街中ではめったに見られないよ~とのこと。

 ロウバイは、よい香りがすることでも有名。蝋のように黄色く、梅のように咲き誇るという『蝋梅』の花。そういえば、『環境カオリスタ』の検定テキストにも、冬の植物として紹介されていたっけ。

 香料の原料にもなるという高貴な甘い香り。枝いっぱいに咲いた頃にまた訪れて、今度はじっくりとその芳香を楽しみたいなぁ…
 
 こんなに寒いのに、力強く、確かに息づく植物たちの生命力!それを直接感じられるのは、冬の日のお散歩ならではのお愉しみかも知れません。
 家に帰り、ふわふわに泡立てた温かなミルクを娘と一緒にすすりながら、しみじみとそう思いました