2014年6月20日金曜日

『マキコムズ』さんといっしょ♬ その2〜CAPこども図工室〜


前回のつづきです。
『マキコムズ』さんの名前で活動をされているマスダマキコさん&カワサキマキさんが新しく始められた「CAPこども図工室」へ、取材を兼ね見学へ行ってきました。

 STUDIO Y3は、神戸市立海外移住と文化の交流センターでC.A.P.が運営するアートプロジェクト。奇しくもこの日は「海外移住の日」。ワールドカップが開催したばかりで、ラジオからはブラジル音楽が流れ、展示にも歴代の優勝国の紹介など、関連のものがたくさんありました。

 こちらの建物はとてもユニークというか、半分は海外移住をされたブラジルの日系人団体などの方々の交流の場や展示室、もう半分は様々なアーティストさんたちのスタジオ&作品公開の場である他、市民も気軽に参加できるワークショップ等を開催するアートスペースとなっているのです。


 「美術館でも、ギャラリーでもない場所」がコンセプトになっているそうなのですが、まさにアートと生活が 国籍をも超えて「共生」しているのです。素敵ですよね。


 ぽつぽつと雨がぱらつき風もぴゅうっと吹く中、会場へ到着。あまり知られていないようですが、広めの駐車場が建物の裏側にあり、遠方からお越しの方やお子様連れの方も安心して利用できます。
 パーキング脇にはガクアジサイがたくさん咲いていました。儚く控えめな色彩が綺麗。

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中に入り、CAP土曜クラブのお部屋へ訪問。マキコムズのお二方にご挨拶して、前回までの流れを教えていただきました。
 今回のテーマは「実物大のキリンを描こう!」。


 絵本や写真を参考に、キリンのイメージを膨らませつつ、実際の姿形も大切に再現していくそう。お手製のオリジナルのスケールできちんと長さ・大きさを測り、子どもたちが協力して大きな紙に形を描いたとのこと。床いっぱいに広げられた巨大な紙を、目を凝らして見るとほんとうに、大きなおおきなキリンの下書きがありました。見えますか?


 時間になると、続々と参加者の子どもたちがやってきました。見学の方も数名いらして、これからどんどん話題になっていきそうな予感がします。


 前回までのおさらいと、この日にやることの確認作業。ちびっこだからこその自由な発想や発言に、見ているこちらまでワクワクとした気分にさせられます。


①まず目や耳などのパーツになる部分をつくり、
②次に下書きしたキリンに黄色い色糊(「のり」に色をつけたもの)を塗り、
③前回製作した 模様部分になる紙をちぎって貼っていきます。
 


 黄色いような、茶色いような、絶妙の色合い。
 通称『カラシのり』! なるほどそうかも(笑)
 顔料を足し、色糊までイチから作る行程を拝見し…感動。全部手作業のこのワークに、マキコムズさんの アートと子どもたちへの情熱を感じました。すごいなぁ〜


 「キリンの足って何色?」
 「茶色じゃないよ、紫やで〜」

…写真を見ると、ほんとだ 確かに紫っぽい。大人なら先入観を持って判断してしまいそうなところも、子どもの率直な感性に触れると新しい視点を発見できて面白い。


バン!バン!と大きな音を立てて模様が乗せられてゆきます。迷いのない作業に、思わず見とれてしまう。私だったらきっと、大きさや形を考え込んでしまって なかなかはかどらないだろうなぁ。
 貼る作業が進むにつれ、いつの間にか刷毛(ハケ)で色を塗る作業の方が子どもたちに人気に。時々足の裏に色糊がついて、かわいい足跡がペタペタ。。。「待って〜」と足拭きタオルを片手に子どもたちが追いかけられる、微笑ましい場面も。


 ④仕上げは「たてがみ」。細かい作業にも関わらず、上手にハサミを使いこなし、みるみるうちにリアルなキリンが完成。

 「雨、大丈夫?」
 「よ〜し、急いで外に出そう!」

 ⑤周囲の大人たちが作品を担いで(私も参加)、階段を駆け下り、3階部分から吊り上げます。「いいよ!上げて〜」
 そして…大きな大きな、素晴らしい実物大のキリンが現れました!


ちいさなアーティストさんたちが揃って並ぶと、なんとも愛らしい姿♡
この後、保護者の方々を含めた「大撮影大会」となったのでした。

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作るって、カタチにするって、なんて愉しい。
ワクワクするひとときを ありがとうございました。
次回以降の企画も、楽しみにしていますね ♬


マキコムズの「CAPこども図工室」
毎月第1、第3水曜日/15時~16時半
(見学も受付中)
楽しいワークショップの数々はこちら

STUDIO Y3
芸術と計画会議(C.A.P.)
〒650-0003
神戸市中央区山本通3-19-8
神戸市立海外移住と文化の交流センター内
phone+fax 078-222-1003
info@cap-kobe.com
10:00-19:00
(月曜休み)

2014年6月19日木曜日

『マキコムズ』さんといっしょ♬ その1〜KIITOマルシェ〜


 普段から交流のあるアーティストさんより素敵なお知らせをいただきました。


 その名も『マキコムズ』さん。
 造形作家のマスダマキコさんと、ワークショッププランナーのカワサキマキさんが新しく結成したユニットです。
 マキコムズ、まきこむ、巻き込む…何に巻き込まれるのでしょう?!

 大人や子どもも楽しめるアートスペース CAP STUDIO Y3での「月1ワークショップ」や「CAP土曜クラブ」等 多方面でご活躍中のこのお二人。
 私も子どもたちも、色々なイベントでプライベートやお仕事をご一緒させていただいている、大好きな方々。(→「鬼のお面」 「クリスマスの香りのするランプ」などなど)
 オリジナリティあふれる 楽しい!嬉しい!ワクワク!な企画が何とも魅力的なのです。
 そんな『マキコムズ』さんが素敵なイベントをされるとうかがい、早速出掛けてきました。

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 まずは「KIITOマルシェ」。
 CAP Houseの別館 KIITOは「みなとのもり公園」の近く、船の汽笛が聞こえてくる海のすぐ傍にあります。

 元生糸検査所だったという建物は、レトロな雰囲気が漂う大きな空間。いつも色々なイベントが開催されています。

 「KIITOマルシェ」は1日限定で多彩なブースが数多く並び、こちらに出展されるとか。この日は別に予定が入っていたのですが、夕方に急いで駆けつけました。

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 たくさんの人、ひと、ひと…
 市街地から結構離れているのにも関わらず、大勢の方々で賑わっていました。


 あちこちに、可愛い看板やブースがいっぱいで つい目移り。下の子を連れて行ったのですが、バギーですやすやお昼寝してしまったので、ママはマイペースでゆっくり散策。

 ちょっとしたスペースにも、素敵なアート作品がひそんでいます。森をイメージしたフードコートや、木を使ったクラフト、グリーン…
 中には防災関連グッズや書籍を販売しているところもあり、興味深く拝見。家族や皆で楽しみながら、身近に「減災」について考えることのできる素晴らしいものだと思いました。


 館内MAPを片手に、ふらふらと見て回りながら、マキコムズさんのブースを探します。


 すると近くで「あ〜残念、終わっちゃってるわ」と親子連れの声が。見ると木工道具や段ボールが床一面にいっぱい転がっているブースが。。。あった!

 『トントコイスをつくろう!』のテーマで椅子を手作りされるイベントは大人気だったらしく、早いお時間に定員に達し終了していました。
 トントコイス…トライウォールと呼ばれる3層の段ボールと木の釘で、本格的なイスづくりが出来るそうで、大人が座っても大丈夫な強度だとか。すごい。


 お昼寝から起きた子どもと一緒にご挨拶して、作品を見せていただきました。「座ってみますか?」といわれて、ちょこんと座る娘。私も恐る恐る…ほんとだ!すっごくしっかりしてる。
 「ママ、これなに?」「入ってみる?」三角屋根がかわいいお家に入って一緒に記念撮影♪ 段ボールで出来ているのがびっくりの、小さな覗き窓まである立派なおうちでした。

  
 お土産に、かめさんの形をした段ボール製の「ピクニックテーブル」を購入しました。「簡単ですよ」といわれ買って帰ったものの取り扱い説明書はなく、上手く組み立てられるか心配だったのですが…
 その晩、上の子に見せると「面白そう!!」と、あっという間に作ってしまったのでした。子どもの感性って、ほんとうにうらやましい。


組み立てたテーブルの上面に、好きな絵を描いて完成。下の子も一緒にクレヨンで、思いっきり大きくお絵描きしていました。
 これがあれば晴れた日には屋外で、雨の日にもお家の中でピクニックを愉しめるね♡なんて話しています。

〜その2へつづく〜

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2014年6月13日金曜日

初夏のアロマワークショップ〜ナチュラル・サンスクリーン(日焼け止め)クリーム〜Aromerrier × SPARK Vol.8/June 12, 2014


 水無月。
 いつの間にか色づいた紫陽花の美しさに、目を奪われることが多くなりました。道端にさりげなく咲き、雨に打たれる まぁるく愛らしい姿形。「私を見て」と声を掛けられたように、足を止め思わず見とれてしまいます。
 切り花で楽しむには水揚げが難しいかも…というイメージのこのお花も、借景ならば安心(?)。染み入るような色彩をぱちりと写真におさめ、ぽつぽつと降る6月の雨のにおいを嗅ぎながら、初夏のアロマワークショップへと向かいました。

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 今回のテーマは以前よりリクエストの多かった「日焼け止めクリーム」。
 私自身も、強い日光を浴びると肌が過敏に反応してしまいます。もともと非常に敏感肌ということもあり、日焼け止めクリームにはかなりのこだわりが。
 自分にも、家族や子どもたちにも、本当に安心して使用できるものを。そして手作りするのであれば、自然由来の納得のできる材料で、安全性を何より重視したものを作りたい…。
 肌に負担のないシンプルさと、有害な紫外線をブロックする効能。その両方を満たすレシピを考え、何度も何度も試作を重ね、満を持しての開催となりました。


 まずはお馴染みのシェアタイム。北陸土産「羽二重餅」と、Cafe SPARKさん特製の「オレンジ・アイスティー」(グラデーションが綺麗!)をいただきながら、参加者の皆さまと「紫外線対策」について情報を交換しました。
 近頃はスプレータイプの日焼け防止剤が普及し始めて、既に購入されている方もちらほら。手軽な分、密着感が少ない気がする…とのご感想や、今回製作する日焼け止めクリームと使い分けて、携帯用にするのもいいかも〜なんて話に花が咲きました。市販品もどんどん変化しているのですね。

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 さて、前半のレクチャー部分。今回はクリーム作りに欠かせない「乳化」にスポットをあててお話しました。
 アイスクリーム、バターなどの食品や、乳液や化粧水、ファンデーションなどのお化粧品にも使用されている「乳化剤」。よく耳にする&見かけるけど。。。いったい何者?何から出来ているの?それって安全なの?

 ちょっと化学的な内容を含みましたが、「乳化させる」ことにはメリットが多々あります。ひとくくりにしてとらえると輪郭がぼやけてしまう「乳化剤」は、自然由来のものもあれば、そうでないものもある。
 自分たちの周りに身近に出回っているものの「本来の姿」を知ることはとても大切。肌に付けるものや口に入れるものがどこから来ているのかを、ちょっと立ち止まって考えたり、意識して表示を見たりするだけでも、自分なりの「選ぶ基準」や「判断材料」が少しずつ出来てくると思うのです。


 今回はたくさんの基材を持参しましたが、それらを選んだ理由、由来原料とその役割について…を、しっかりとご説明させていただきました。
 どんなに「肌にやさしい」「天然由来の」ものでも、使う方の体調や使用状況によって反応は異なります。それでも、可能な限り
 「肌にも、こころにも」「自分にも、家族にも、大切な人たちにも」やさしいアロマクラフトであって欲しい、との想いから揃えた材料たち。皆さん真剣に耳を傾けたり、メモを取ってくださり嬉しかったです。

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 いよいよ実習タイム。
 エッセンシャルウォーマーで材料を溶かし、その後順々に材料を加えていきます。


 今回は、より本格的な仕上がりを目指して、泡立て器に加え、電動クリーマーもご用意しました。

「理科の実験みたい」「緊張する〜」とのお声が飛び交いながらも、皆さん着々と作業をされています。微粒子の粉材料がウェイトを占め、ちょっとむつかしいかな…との心配は杞憂に終わりました(よかった!)。
 途中ちょっと飛び散ったりするアクシデントも、「日焼け止めだから、肌についたら伸ばしておこう〜」なんて笑い合って、楽しい雰囲気で製作は進みました。

 精油を配合する場面では、「どれにしよう?」じっくり香りと向き合います。
 今回はクリームをお顔にもお使いいただけるよう、ちょっとリッチな花精油もお持ちしました。
 日焼け止め用のクリームで、自分好みの香りを選べる機会って少ないのではないでしょうか。「香りのさじ加減」も、毎日ご愛用いただくための大切なポイントだとお伝えしました。
 「どんな感じ?」「いい香り!」皆さんそれぞれの香りとテクスチャーを試し合いっこされ楽しそう。

 完成後はボトルに詰め替え、素敵にラベリング。ご自分用とお子様用に…お友達へのプレゼント用に…小分けされラッピングする方もいらっしゃいました。

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 そして…イベント終了後に、素敵なサプライズが!
 Cafe SPARKさんとつながりのある「L’AVENUE(ラヴニュー)」さんのスウィーツでティータイム。「お好きなものをどうぞ」…しあわせ過ぎます♡
 皆さまと共に、素敵な昼下がりを過ごしたのでした。


「アロマ」ときくと、「特別な時だけ」という方も多いですが
それだけではもったいない

日々の生活に、そっと自然の香りを

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
また素敵な笑顔にお目にかかれる日を楽しみにしています。

掲載しきれなかったお写真たちは「Aromerrier Facebook Page」へ…
開催場所周辺のおすすめスポットもご紹介します
愉しい雰囲気を味わいにきてくださいね。



2014年6月2日月曜日

初夏の陽射し、初夏の風


 6月に入りました。2014年も、もう折り返し?! 早いなぁ〜
 木々の緑がどんどん濃くなるこの季節は、植物たちの力強いパワーをひしと感じます。

 
 先月の話になってしまいましたが、上の子が小学校の「自然学校」へと出発するのを見送ったその足で、下の子を連れて家族で「水の科学博物館」へと出掛けました。

 公園がわりによく訪れるこのスポットも、時折あるイベント日には遠方から訪れる方々もたくさん。

 この日は朝早かったこともあり、一番乗りでした。館内での娘のお気に入りの場所は、2階にあるお絵描きコーナー。タッチパネルで色や形を選び、オリジナルのお魚をバーチャル水槽に泳がせられます。ちょっと線が曲がったり、はみ出てもご愛嬌。自分のお魚さんがちゃぽん、と音をたてて泳いでくると嬉しくてにっこり。
 そのほか大きな歯ブラシを持ち上げると水が出てくる「節水」コーナーや、果物や野菜などに含まれる水分を体感できる模型、「なかなか割れない」シャボン玉コーナーなどなど。水に関する絵本や書籍を揃えたライブラリーコーナーもあり、大人も思わず読みふけってしまうような本がたくさん。懐かしい絵本も色々あって、ちょっとタイムトリップ。「ママ、早く行こうよ〜」一通り(二〜三通り?)回って大満足の様子。

 外へ出て、お目当ての芝生広場へ。
 大きな滑り台を独り占めして、下の子は大喜び。何度も何度も繰り返す、その素晴らしい根気がちょっとうらやましい(笑)。家から持参したシャボン玉を屋外でも楽しみました。そよ風に吹かれ舞い上がり、陽射しを受けキラキラと輝くさまは、実験コーナーとはまた違う愉しさ。
 お弁当をいただくため強めの陽射しを遮る木陰にシートを広げ、空を見上げたら、楠の花がいっぱいに咲いていました。小さく淡い、白いような黄色いような、可愛らしい花々。時折吹く風が気持ちよく、思わずゴロンと寝転がり、ウトウト…最高の昼下がり。


 ローズウッド、ホーリーフ(芳樟)、クロモジ(黒文字)、カンファー(樟脳)…クスノキ科の精油は色々とありますが、実物もしっかりと私たちの暮らしに寄り添い、綺麗な空気と快適な木陰を作ってくれているのだなぁ〜なんて、嬉しくなりました。

  
 日を追うごとに陽射しも強く、本格的な紫外線対策も必要になってきます。
 初夏のアロマワークショップは、「ナチュラル・サンスクリーン・クリーム」
 肌にやさしい自然素材を用いて日焼け止めを製作します。お楽しみに!