2014年11月27日木曜日

Autumn in Kobe 秋の森林植物園

11月。秋晴れの連休は、大好きな季節を味わうために、神戸市立森林植物園へ。


メタセコイアの並木道を経て、久し振りの植物園。
前回来たのは、確か上の子がほんの小さなとき?
自宅から20分くらいなのに、なかなか来れなくて、行きたくてうずうずしていた場所。


 散策前にLe pic(ル・ピック)で軽めのランチを。
弓削牧場さんのフレッシュなミルクで作られたソフトクリームと、チーズクリーム&ハーブのオープンサンドイッチ。
心にもからだにも滋味深い、森の中のごちそう。


サザンカ(山茶花)?ツバキ(椿)?どう違うの〜
家族であれこれと話しながら、今が盛りと咲き誇る姿に目を奪われて。


本当に、息を呑む美しさ。

歩きながらしみじみと
「いいにおい!」という子どもたち。


目を閉じて大きく深呼吸すると、辺り一面に満ち溢れた
土と、乾いた葉っぱと、お日さまの混じり合った匂い。

「見て〜お手てみたい」



「ドングリ林」にドングリは見当たらず
替わりに水辺に生えた木々から落ちた松ぼっくりを拾う。


目に沁み入る鮮やかな色彩に、何度もため息…。
どんなに有名な美術展も、この圧倒的な自然界のアートの前にはかすんでしまう。

いつだったか
「あと何回、紅葉を見れるだろう」
と言った友人に
「なんて刹那的な…!」と笑っていたけれど
今はちょっと、その感覚がわかる気がする。

私とほとんど変わらなくなった背丈の上の子と、すっかりお喋り上手になった下の子と。
いつの間にこんなに大きくなったのかな?
そんな風にしんみり思っていると、幼かった頃の想い出がふと顔を出す。


あとどのくらい、一緒にいられるだろう。
こんな風に、家族で出掛けることが出来るだろう。

秋はやっぱり、ちょっとセンチメンタル。

はらはらと落ちてくる葉を
かさかさと音をたて歩きながら思うこと。


いま、ここにある瞬間を
しっかりとかみしめて
生きてゆきたい

目の前に広がる一瞬の風景を
大切な人たちと味わう永遠に
心から感謝して




〒651-1102 神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
TEL. 078-591-0253
開園時間 9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)年末年始(12月29日~1月3日)

2014年11月12日水曜日

ホームメイド・ヒーリング〜パン教室と北の椅子と〜

  ホームメイドは愉しい。
 家族のバースディに、久し振りにケーキを焼きました。ちょっぴり苦いガトーショコラ。ペパーミントがなかったので、ベランダのレモンバーベナを添えて。
 子どもたちにはもう少し甘めがよかったかなと思いましたが、生クリームがあったので大丈夫だったよう。焼きたてもいいけど、次の日の方がしっとりして味わい深い感じ。

 ハロウィンにはお遊びでクッキーづくり。週末の朝子どもたちとワイワイいいながら一緒に型抜き。下の子はお顔のスタンプがいたく気に入ったようで「カボチャのおばけさん、する〜」と何度も押してくれました。微妙に目と口が中心からずれていますが、それもご愛嬌(笑)。

 日々の食事づくりは手元にある材料で何となく作ることが多いけど、お菓子づくりは別。あれこれ材料を買い出しにゆくのも愉しいし、部屋中にたちこめる甘い香りがしあわせな気分にしてくれて、イベント(お誕生日とかクリスマスとかパーティーとか)があるときは特に、それらを理由に何か作りたくなります。

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 しかしパンづくりだけは…したことがないのです。どうにも発酵させる時間が不安。途中で子どもに「ママ〜」とぐずられたり、何か急用が入ったりして中断されては、それまでの労力が水の泡になってしまう!きっと立ち直れない。
 周囲に美味しいパン屋さんがいくつもあるしと、言い訳しながらホームベーカリーすら購入する機会を失い、今日に至っていました。

 そんな私ですが先日、思い切って天然酵母のパン教室に出掛けてきました。
 きっかけは、以前友人たちと子連れランチをしたカフェでパン教室が開催されており、その日そちらで何気なく買って帰った「おひまるパン」さんのパンが、とても美味しかったから。


 天然酵母のパンは時々購入するものの、すごく酢っぱかったり、硬かったりして家族はあまり食べてくれない。身体にやさしいし、酸味も旨味のうち…なのですが。
 でもこちらのパンをおやつに食べた娘がニコニコして「このパン、おいしいね〜」と言ったのでびっくり。少し私もかじってみると、すごくやさしいお味。もちっとして、噛みごたえも程よくて、もぐもぐ頬張るとしあわせな気持ちに。
 
 月によってはすぐ満席になる人気のパン教室。その後問い合わせてみたら、運良く予約が出来ました。
 
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 「北の椅子と」さんは、お隣の兵庫区にある北欧のビンテージ家具や雑貨を取り扱うショップ。兵庫運河沿いにありちょっと隠れ家的?なところですが、ご近所の方々に愛され、広い駐車場もあるので 遠方から訪れる方もたくさんいるよう。


 2階に併設されているカフェが何とも素敵で、私もドライブがてら子どもと一緒に来たり、読みかけの本や資料を片手に一人で伺ったりしています。キッズメニューなどフードが充実していて、きちんと手作りされた美味しいお食事がいただけるのも嬉しい。


 時間より少し早めに到着すると、にっこりと店主の服部さんが出迎えてくれました。「よかったらどうぞ〜」。
 入り口には椅子とグリーンを組み合わせたディスプレイ。さりげないけれど、遊び心のあるセンスが感じられます。

 教えてくださるのは通称「エミシ」先生。「何でも聞いてくださいね」親しみやすく自然体、先生の素敵な笑顔に、パン教室デビューでちょっと緊張していた気持ちもほぐれてゆきました。

 写真は先生が予め作って来られた一次発酵済みの生地。もちもちの見た目もさることながら、なんていい香り!!!


 懐かしい…何かの匂いに似ている…と思っていたら「酒粕だ!」「そうだ そうだ♡」参加者の方と顔を見合わせて笑いました。
 発酵って不思議。腐敗する過程でもあるのに、この香(かぐわ)しさ。すーっと鼻腔を通り、肺を満たし、一方ですとんと胃に落ちるような(笑)。


















 分割して、丸めて、ほらこんな感じで。手早く成形する先生の手元を眺めながら私たちもトライ。ほっこりするまぁるい形は、作っていても嬉しくなります。途中「お餅つき」の話題になり、四国出身の方と北陸出身の私で、丸餅・角餅の違いの話に花が咲きました。


 年末のとても寒い日、つきたてのお餅を大きなバットに敷き詰めていた祖母の後ろ姿。雪のように真っ白なお餅から ほわほわと湯気があがるのが面白くて、いつまでも見つめていた幼いころ。
 懐かしい香りが一瞬にして連れて来てくれた 過ぎ去った時間、大切な想い出。そして今、家族の喜ぶ顔が見たくてパンを丸めている私がいる。


 オーブンで焼き上がるまでの待ち時間、酵母のおこし方も教わりました。先生特製の酵母エキスが入った瓶の蓋を開くと、ぽんっと大きな音が。生きて呼吸する、元気な姿!

 憧れのレーズン酵母。酵母エキスをつくるところから教わることが出来て感動です。


 酵母の種類に関しても色々と教わりました。「イースト(菌)」と「イーストフード(添加物)」は名前が似ているものの、まったく別物だそう。
 似て非なるものという点で「エッセンシャルオイル(精油)」≠「アロマオイル(人工香料)」と一緒だなぁと思いました。


 酵母をおこし、各自で材料を計量し混ぜ合わせ、生地をこねるところまで実践。こんな風にするといいですよと適時アドバイスがあり、とってもありがたい。
 きっと無心になりこねる作業 それ自体がヒーリング。ひたすらこねてこねて大変だと思っていた作業も、愉しくて夢中になって。いつの間にか持ち帰り用の生地が完成。


 こんがり焼き上がったパンと、カフェ特製のスープでランチタイム(この日はバターナッツかぼちゃのポタージュでした)。どっしりと重く、外はカリッと、でも中はモチモチ。湯気の上がる焼きたてパンとあたたかなスープ…なんてしあわせな時間でしょう。


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翌日教わったことを思い出しながら、持ち帰ったパン生地を成形しオーブンで焼きました。朝の光を浴び、天板に並ぶ姿が愛おしい。


  「いいにおいだな〜」家族にも大好評。あぁ、ちゃんと焼き上がってよかった(笑)


朝、キッチンから漂う焼きたてのパンの匂い。
平日はとても余裕はないけれど、週末なら。
ライフワークのひとつにゆるゆる加えてゆけたらいいな。
ニコニコ頬張る子どもたちの心の片隅に
「家族の時間」が、香りと共にそっと刻まれることを願って。



2014年11月5日水曜日

Oak village & Yuica in うめだ阪急


 秋が過ぎ行くのははやい。
 新しいスタイルでのレッスン/イベント企画の打ち合わせにあちこち顔を出しながら、子どもたちのそれぞれの運動会や音楽会や参観などの行事に出掛けバタバタする日々。
 ほっとするのもつかの間 家族で順番に体調を崩し、ようやく快復し落ち着いてきたと思いカレンダーを見るとすでに11月…。


 あぁ、大好きな季節があと一ヶ月くらいで終わってしまう!
 ちらほらと色付き始めた街中の木々を眺めながら、次回ワークショップの為にあれとこれを買い付けてとか、七五三の写真撮影と参拝の日取りを決めてとか、仕事にもプライベートにも右往左往しています(笑)。
 blogの更新も久し振り。思い出し日記のようになりますが、撮り溜めた写真とともに書き留めます。

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前々より楽しみにしていた、うめだ阪急にて開催されたオークヴィレッジの40周年展。


とても素敵な催しだったので、遅ればせながらレポートさせていただきますね。


 開催場所になった催事広場は、いつもは車や宝石などの展示場になったりもする広いスペース。いつもはちらりと横目で通り過ぎるだけのこの場所が、何とも素敵な癒しの空間になっていました。
 飛騨から本物の木々を約100本植栽したとか。。。きちんと紅葉している姿、生きて呼吸する木々たちに感動です。

 

 圧巻だったのはイベント初日にその場で組み立てられたという大きな合掌造りの家。釘一本も使わない見事な建築は、震災復興住宅の再生可能な家屋のモデル提案でもあるそう。素晴らしいです。

 木の香りを感じながら、ゆったりと配置された家具の数々を見て回る贅沢なひととき。木のおもちゃも沢山あり、子どもたちが手に取り嬉しそうに遊んでいて、時折カランコロンとやさしい音色が響いていました。


 勿論、大好きなYuicaコーナーもありました。


 以前、夏休みに訪問した際(「夏の想い出2014 #2」)にお世話になったスタッフの方々にご挨拶したり、イベントの裏話(?)をお聞きしたり。。。お忙しいところお相手いただき、有難うございました。
 その後この日のメインイベントである稲本正さんのトークショーを拝聴しました。


 専務の北川さんとのやりとりも面白く、会場は和やかな雰囲気に包まれていました。スタッフの皆さんが本当に親切で、関わる人々の真摯な姿勢が、森と都市と人をつなぎ、信頼できる製品づくりにつながっているのだと改めて感じます。

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 ミニ・アロマツアーで見学させていただいた精油抽出機にも会えて、何だか嬉しい。
 今回特別に蒸留後の中身を見せていただけるとのことで、周りにはたくさんの人だかり。気後れしながらも、私も背伸びして見守ります。
 蓋が開けられた瞬間「わぁ〜」と歓声があがりました。蒸気とともに立ちのぼる、やさしいクロモジの香りに皆さんうっとり。。。
 個人的には、机の上にちょこんとあった可愛らしいミニ抽出機もかなり気になっていたのですが(笑)

 ほんとうに、飛騨高山の森がそのまま梅田に来たよう。何より苦手な人混みも、やわらかな木々の香りで浄化された会場では、とても居心地のよいものとなっていました。また是非来て欲しいなぁ〜なんて思いながら、神戸への帰路についたのでした。



*お知らせです*

AromerrierにてYuicaの製品をご購入いただけるようになりました!
(正規販売元として許可をいただいています)
控えめに香り立つ上質な和精油や
米ぬかから生まれたライスキャリアオイルなど
性別や年齢の枠を越えて受け入れられやすく
自信を持ってお勧めできるものばかり。
事前にお知らせいただければイベント・レッスン時にお渡しできますので、
お気軽にお問い合わせくださいね。


〜素敵なつながりが、ひろがってゆきますように〜