2015年7月31日金曜日

夏のアロマワークショップ〜森の香りのみつろうキャンドル&サンドアート「海と森が出会う場所」

 夏休みのワークショップは、久し振りにCafe Sparkさんで。
 焼きたてのスコーンの匂い、季節限定のココナッツスコーン。


 カフェ好きとしてはこの夏の新メニュー、ラヴニューさんのチョコレートを溶かしたショコラドリンクは絶対に外せません。ほんのり苦い、大人の味…しあわせ。


 昔と違い、夏休みは親も子もそれぞれにタイヘンな期間。猛暑でバテ気味な最中、心地よい時間と空間を感じて、元気をチャージして欲しいです。


 テーマは「森と海の出会う場所」。
 普段私たちは森と海がつながっている、という認識があまりないかも知れませんが、それぞれの生き物たちは互いに支え合いバランスを保ちながら存在しています。

 
 自然のサイクルを守ることは、よりよい生活をつくり出すこと。
 未来を担う子どもたちと保護者の方々に、循環する生命のことや環境について改めて考えるきっかけになればと思います。


 本来、アロマセラピーは、生き残りの厳しい自然界に生息する植物たちが持つ香りの力を活用するというもの。


 何のために精油を使うのか、と問われれば「自分たちのため」と簡単に答えが出そうですが、本当にそれだけ?
 プロとして、その先に広がる新しい未来と大きな可能性があることを、私はたとえ少しずつでも確実に伝えてゆきたい。


 蜜蝋(ミツロウ)と珊瑚(サンゴ)の砂に 好きな「日本の森の香り」をつけ、貝とビンの中に小さな自然を表現。
 

それぞれの作品に、とても素敵な世界が広がっていました。


 「木を植える、ということはどういうこと?」との問いに 迷わず「森をつくるため」と答えてくれた小学生。


 よりよい自然環境や未来を守り創り出すのは自分たち自身なのだということを、忘れてしまいがちな大人にも折に触れ思い出して欲しいと願っています。


 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。
 自然を感じる時間を大切に、素敵な夏の想い出を いっぱいつくってくださいね。


神戸の街の真ん中に、大好きな露草(ツユクサ)の群生。
夏本番、明日から8月です。


2015年7月24日金曜日

モノ選びの基準2 アロマグッズの選び方


 精油や関連製品の使用方法について、ご質問を受けることが増えました。

「どんな風に使ったらよいですか?」

 会話のなかで度々登場する言葉は
「自宅にアロマグッズはあるけど、買ったきりあまり使っていない…」
「ショップで色々見かけるけれど、どれがよいのか分からない」
というもの。
 
 仕事柄、また匂いが気になる性分(?)から、香りのアイテムは常にチェックするようにしています。
 そんな私のプロとしての見解と、生活者の視点、両方で精油やアロマグッズの諸々を紹介してみようと思います。

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 旅行に行くとき、必ず持参するのが携帯用のディフューザー。
 私が愛用しているのは、小さな加湿器のような拡散器で、空気を浄化してくれる精油や旅気分を盛り上げてくれる精油数点を一緒にポーチに入れ、スーツケースにそのままIN。
 宿泊先に到着したらすぐ洗面所へ。水を入れてセットし、ナチュラルな香りを感じながら荷解きをし、これから始まる滞在を自分らしく楽しみます。


 香りを竹ひごなどで吸い上げ空間へ拡散させるタイプもあります。
 キャンドルやランプのように火や電源を使わず、場所を気にせず使用出来ることから広く普及しました。何となく似たようなものはドラッグストアや100円ショップで見かけることもあります。
 しかし!色々なデザインや香りがある中で、良質な精油が使われているものは実はとても少ない。残念なことに、雑貨屋さんやインテリアショップで販売されているものは「人工香料」が用いられているものが殆んど。

 デコラティブなデザインや香りが多く、なかなか気に入ったものが見つからない…との声もよく聞きます。アロマ→香り→フレグランス(香水)のイメージが根強いからでしょうか。確かに店頭で見かけるものはゴージャスなものが多く、そうでなければ雑貨感覚のものが多いです。


 写真はyuicaが生み出す「森のディフューザー」。
 Aromerrierでも扱っていますが、ナチュラルなライフスタイルを提案する雑誌に取り上げられ嬉しく思います。

 ガラス製・外国産のものが圧倒的に多いなか、こちらは国産天然ヒノキの無垢材で作られています。
 無駄を削ぎ落とした美しいフォルムや、本体そのものから漂う落ち着いた木の香り。ユニセックスなインテリアが好みの方や男性からの評価が高いのが特徴です。

 使われる場所によって香りを選ぶのもおすすめ。
 すべて100%ピュアでナチュラル、上質な日本産精油を用いて4種類の自然芳香液が作られています。
 
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 ご愛用いただいている方と、活用例のご紹介を少しだけ。


 #1 神戸市北区の男性の方。
 奥様と一緒に「ずっと探していた、シンプルな」ディフューザー。先日「自然の香りを愉しんでいます」と丁寧なご感想をいただきました。香りは「やすらぎ」と「きよらか」。
 ナチュラルな印象が強い森のディフューザーも、アンティークの家具と合わせることでこんなにシックな佇まいに。持ち主のセンスの良さが伝わってきます。


 置かれたチェストも花器も、兵庫区「北の椅子と」さんでご購入されたものだとか。歴史ある本物と共に、大切にされ豊かな時間を刻んでゆくのでしょう。

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  #2 富山県の一級建築士の方。
 パステルグリーンを基調にした建築設計室の打ち合わせスペースにさりげなく配置され、さわやかな印象です。


 香りは脳を活性化させる「めざめ」。
 お仕事柄、木製品(特にヒノキ)はお好きだそう。
 よりよい住環境を生み出すお仕事の相棒として、ご活用いただいています。


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 「アロマ」という言葉が洗剤にもスプレーにもマスクにも飲み物にも(!)乱用される今の日本市場で、巷に溢れかえるアロマグッズから「本物」を探し出すのは本当に大変。
 その香りが天然由来のものなのか、かなり精巧に作られていて見極めが難しいときもあります。

 でも。
 生み出された背景や支える人々、そして環境までを視野に入れてみると、それが信頼出来るモノなのか、自分の価値観と一致するモノなのかは自然と分かる。
 

 何が必要で何がそうでないのかは個人差があります。
 これからどんな風に暮らして行きたいのか、何を大切にして生きて行きたいのか。
 「自分にとって、必要なものとの出逢い」は人生を豊かにしてくれる。
 
 モノも情報も簡単に手に入る いまの時代だからこそ、想い描く「明日の自分」とシンクロするものを選んで欲しい。
 また私自身も 常にそうありたい、と思っています。

2015年7月15日水曜日

香りのじかん LESSON4(最終回)〜セルフ・トリートメントオイル〜

 香りのある生活を愉しむ「香りのじかん」。
 日本の森の香りyuica精油を中心に「北の椅子と」さんで開催していたレッスンも、早いもので最終回となりました。


 アロマセラピーは、精油(エッセンシャルオイル)を使うもののみとは限りません。
 自然を感じる香り。
 例えば淹れたての紅茶の茶葉の香り、年月を重ねた木工家具のやさしい香り。

 
 散歩中 時折吹き抜ける潮風の香りや、花や果実、木々たちの香りに誘われるように
 自然を身近に感じ癒しを感じられるのは、何より贅沢な時間。
 それは特別というよりも、必要に感じたとき すぐに実践出来る、暮らしに寄り添うものであって欲しい。



 今回のテーマはセルフトリートメントオイル。
 「セルフ」というところが大事で、レッスンを通じて私がお伝えしたいことはここに辿り着きます。


「何だか肌の調子が良くない」「最近、充分に眠れていない気がする」「身体のここの部分だけいつも凝っている」

 病気まではいかなくても、気付かぬうちに溜め込んでいる小さな不調、ストレス。
 「いつかケアしよう」「次の休みまでガマンしよう」
 ついそんな風に見てみぬ振りをしてしまいがち。
 でも。
 山盛りになって途方に暮れる前に、少しずつ片付けるのがいちばんなのです。洗濯物や、夏休みの宿題のように…!


 その為には、あらかじめケアするためのアイテムを用意しておく。
 
 大切な用事がある朝、
「今日はあれもこれも…忙しくなりそう。気合いを入れなくては」

 ちょっとひといきつく午後に、
 「さぁ。リフレッシュして、もうひと頑張り!」

 すべてのタスクを終え、
 「あぁ、疲れた。ひたすらゆっくり休みたい」


 日々変化する気持ちを後押してくれたり、身体の状態に寄り添ってくれたりする香り。
 それらを愉しむことは、厳しい自然界で生き抜く植物たちのエネルギーを、ほんの少し分けてもらうということ。
 それは生きているこの瞬間を充分に味わい、明日や未来へつなげるための大切な時間。


 あっという間の半年間。たくさんの素敵な出逢いがありました。
 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。オリジナルのセルフケアアイテムが、毎日をより豊かなものにする助けとなりますように。またお目にかかれる日を、楽しみにしていますね。


 夏の足音と共に 大きく開いたエキナセアの花
 紫色の花弁、お日さまの匂い
 強くしなやかな「生きる力」を与えてくれる存在です



2015年7月7日火曜日

雨上がり、グリーンライフ


 深呼吸がしたい。
 時折、何となく息苦しく感じて、無性に緑が恋しくなる。


 神戸は都市部でも自然環境に恵まれているし、普段の生活でグリーンに親しんでいる方だとは思うけど、どうにも酸素不足に感じてしまう時がある。

 気管支が弱くて、すぐ喉を痛めてしまうことも関係あるのかもしれない。

 ここ一週間ほど体調不良だったせいもあり、どうしても綺麗な空気が吸いたくなって、家族で森林植物園へ。


 車から降りると、ぱらりぱらりと降っていた雨が上がっていた。
 昨年秋に通ったメタセコイアの並木道も、眩しいほど蒼々とした葉を繁らせて。 

 山登りやハイキングまで出来なくても、自然の中に身を置くのは何よりの癒し。 
 少しひんやりした空気が、街周辺とは比べられないくらい澄んでいるのが分かる。

 
 雨上がり、木々たちの香り。 
 緑のシャワーをからだいっぱいに浴びて、来てよかったとしみじみ。
 

  森のカフェで軽いランチ。
  小鳥たちのさえずりに誘われて、森の中へ。


 梅雨空のもと、紫陽花散策。
 どうしてこんなに綺麗なんだろう。


 蛙さん、いるかな?
 娘と一緒に覗き込む。


 雨粒にいっそう映える色彩に、何度も足を止めて。
 
 大好きなアナベルの群生。
 さわさわと風に揺れ、何か話しているみたい。


 葉っぱの短冊にそれぞれ七夕の願い事を書いて
 真剣な表情でこよりを結ぶ子どもたち。


 ここで観る天の川は、さぞかし綺麗だろうなぁ。
 それぞれの願い事が、どうか叶いますように。


 グリーンの中で、のんびり、ゆっくり深呼吸。
 明日から、また頑張れそう!


繊細な佇まい
八重咲きの、どくだみの苗。
少し強めの香りが厄除にもなってくれる。
植物は…やっぱり偉大。