2013年6月26日水曜日

ハンドケアセラピスト 誕生!

 
 今月に入ってすぐ、ハンドケアセラピストの資格を取得しました。
 ボディ(身体)、フェイシャル(顔)、リフレクソロジー(足裏)…。ひととおりの基本的なトリートメント技術を習得して感じたことは、「私はやっぱりハンドトリートメントが好き!」でした。
 心と心の触れあい、お互いのコミュニケーションをより実感できるハンドケアが、何より私の「やりたかったこと」だと気が付いたのです。

 ほんの少しの時間だけれど、心がほぐれると気持ちもほぐれる。
 勿論、贅沢なものとしてのトリートメントも魅力的で大好きです。
 ただ、自分のやりたいことは別のところにあって、たくさんの方々に もっと身近で日常的に楽しむアロマテラピーもあるのだということを知ってもらいたい、教えるというより伝えてゆきたい、そんな思いとぴったり合わさったのです。
 アロマやハーブ、花療法、森林療法、園芸療法 etc.・・・自然界の植物たちの持つ癒しをテーマとするフィトセラピー(植物療法)には以前よりとても興味がありました。
 ハンドケアセラピストの認定をいただいたのは、各界の有識者が集まり作られた(社)日本フィトセラピー協会(JAPHY)から。理事をされ、華やかな経歴を持つ講師の方々も、ハンドケアの持つ深い力に魅了されたそう。
 「手には何かすごいものがある」 その言葉が、じ~ん  と胸に沁み入りました。

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 ハンドケアセラピストとしての初めての活動は、助産師の土田由紀子さんと、コラボレーションさせていただきました。
 由紀子さんとは、小学校のPTA活動で仲良くなったのですが、とても明るくてエネルギッシュな方。ご主人のお仕事もお手伝いされながら、多方面で活躍されています。誰とでも分け隔てなく接する由紀子さんの周りには、たくさんのお友達がいらして いつも賑やか!



 先日、Aromerrierの季節のワークショップへご参加いただいた際、由紀子さんより「今度、ベビーマッサージのイベントをするのだけど、よかったら一緒にいかが?」とのお誘いが。
 いま大人気のベビーマッサージ。個人でされているところや、公民館、産院など色々なところで開催されています。私も、下の子が産まれて度々お教室へ足を運びました。
 ねんねやハイハイの頃は特に、ベビーと一緒にお出掛けできる場所は限られてしまいます。
広いお部屋と、やさしい先生。安心して出掛けられるベビーマッサージは、数少ないママ達の安らぎの場所。
 そんな貴重な場所へ、私が何かお役にたてる事があるのなら…そう思って、ご一緒させていただく事にしました。
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 ご参加くださったのは、7か月のベビー&ママと、8か月のベビー&ママ。
 私は産後のママとベビーにやさしいお勧めの精油を数種類、ご紹介させていただきました。ホルモンバランスが乱れがちなママたちや、デリケートな赤ちゃんへの使用に際し注意する点、また妊娠中に気を付けた方がよい精油…なども。



 ハンドトリートメントでは、それぞれの今のライフスタイルや赤ちゃんの様子などを交えながら、出来るだけソフトに施術させていただきました。
 「赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこされたままでも、トリートメントを受けていただけますよ」そうお伝えしすると、「えっ、本当に?」 ママのびっくりされた表情が、にっこりと明るい笑顔に変わりました。赤ちゃんもママにしっかり抱っこされて、すぐに安心してすやすや…私も自分の事のように、とても嬉しかったです。


 7~8か月のベビーは離乳食も始まって、よく動くようになり目が離せなくなる変化の多い時機。「腱鞘炎(けんしょうえん)になってギブスをしていて」「毎日、てんてこまいです」とのママ達に、少しでもゆったりとした時間を感じていただけたかな?

  
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 そしてお待ちかねのベビーマッサージの時間。
 「たっぷり触ってあげてくださいね。裸足がいいですよ。」
 由紀子さんが、フレッシュな新米ママたちにやさしくお話されているのを傍らで聞いて、上の子が産まれた時の事を思い出しました。
 


 「靴下は履かせず生活させるのがいい、赤ちゃんは足の裏で呼吸するのだから。」
 里帰りの際、祖母が教えてくれた色々な事が懐かしくよみがえってきて、ちょっと うるうる。そういえば、右も左もわからない新生児の子育てを絶対的な経験値でアドバイスしてくれたのは、大好きな祖母だったなぁ。

 
 核家族が当たり前になって久しい今、ママ達にとって身近な助産師さんとの会話は、貴重な育児悩み相談」の時間なのかもしれません。「最近夜泣きするようになって」「ストローの練習はどうしたらいいですか?」などなどいろいろと質問が出てきます。トイレトレーニングの話もあり、そうなんだ~、と私も聴き入ってしまいました。

 はるばる足を運んでくださったママたちへのプレゼントは、由紀子さんからは、可愛い赤ちゃんのイラスト入り絵葉書を。私からは、葉っぱのしおりを手作りして、お好きな香りを選び お持ち帰りいただきました。

 教えていただいた、やさしいやさしい わらべ歌
 ♪いのちさん~だいすきよ♪
 は、早速我が家でも実践してみようと思っています。


 かけがえのないベビーとの毎日が、笑顔と喜びに満ち溢れたものでありますように…
 ハンドケアセラピスト いよいよ活動開始、です。


2013年6月20日木曜日

Beginning Aroma Class ~Lesson 2~June 19,2013 

 ナチュラル・アロマテラピーレッスンの第2回目を開講しました。
 
 この日は数日前より、台風が近づいてきていてお天気が心配。なんとか持ってくれますように…と前日に子供が作ってくれたテルテル坊主さんを飾りました。
 
 予報では、雷を伴う激しい雨、とのことでしたが朝起きてみると曇り空。時折ぽつぽつ、と来ていましたが、風もなく静か。
 よかった~と胸をなでおろし、レッスン準備をするため生田文化会館へ向かいました。


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 今回はウェルカムティーにブルーマロウティーをご用意しました。ハーブのブルーマロウ(和名:ウスベニアオイ)は、今が最盛期。私の自宅の鉢植えにも可愛いお花が咲いています。
 酸味成分が加わると綺麗に色が変化するさまを見ていただきたくて、レモンの搾り汁も持参。
 お茶受けにはお花の形が愛らしいチョコレートの六花亭の『六花の森』。お子さまには麦茶代わりにオーガニックのルイボスティーを。

 ご参加いただいたのは、第一回目にひきつづいてのご友人お二人ともうすぐ3歳のお子さま。そして今回初参加のお若いママと1歳半のお子さま、そのおばあちゃまの合計6名さま。

 ファミリーアロマを推進しているAromerrierとしては、ご家族でのご参加は本当に嬉しい。
小さなお子さま連れでのお出掛けは、場所も時間も限られていてタイヘン!そんななか少しでも癒しのひとときを感じて、楽しい時間を共有していただくことが出来ればと思っています。

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 Lesson2の今回は、精油を取り扱う上での注意事項の復習、精油の簡単な楽しみ方(その1)のご紹介。
 『芳香浴法』は、いちばん手軽で簡単ですが、アロマ人気で色々とグッズが出回っている分、どれがいいのかなぁ~と迷われることも。
 どう違うの?正しい使い方ってあるの?などの素朴な疑問に、お答えできたかなぁと思います。
 
 実習はルームスプレーの製作。虫除けスプレーにも変更していただけますよ~、とお伝えしたところ、なんと皆さん虫除けに!
 
 蚊や虫が多い季節は、たくさん製品が出回っていますが市販されているものは「本当に安全?」と思われるよう。ご自分で作られたものは、大切なお子さまにも、ご家族にも、安心して使ってあげられますよね。
 虫除け代表選手であるシトロネラの香りは、「ムシコ○ーズ」にそっくり!との話題で盛り上がります。 私は市販の防虫グッズに身体が拒絶反応を示すので、まるで疎いのですが、色々と教えていただき楽しいひとときでした。ちなみにユーカリは「タイ○ーバーム」だ!…そうです(笑)
 
 
 仕上げは お楽しみのラッピングタイム。皆さんに可愛いラベルを気に入っていただけたようでよかったです。出来上がったお互いのブレンドをシュッシュ。「すっきりといい香り!」「虫除けだ~」「可愛い♪」などなど、それぞれの感想を述べながら確認。

 大人が製作に没頭している間、お子さま方はお絵かきしたり、とことこ歩き回ったり。
 私につんつん、と何か訴え「何かな?」と聞くと どうやら色ペンが気になるよう。どうぞ~と言うと嬉しそうに、プレゼントの折り紙に色々と可愛い絵を描かれていました。
 …と思うと、いつの間にか意気投合されたお嬢さんお二人は、ホワイトボードにも進出。ママたちのお顔をちらちら見ながら(笑)、楽しく一緒に遊ばれている様子を見て、皆さんにこにこ顔。和やかな雰囲気でレッスンを終えました。

 「普段どこに子供を連れて遊びに行かれますか?」「いまこんなことに夢中になっていて」などお互いの情報交換も。こんな風に、「はじめまして」の方々とも、緊張の糸がほぐれ笑顔の出る瞬間が好きです。
 ひとつひとつの出逢いは宝もの。人と人とも、自然の恵みの香りとも。そんなことを実感した素敵なひとときでした。

 ご参加いただいた皆さま、有り難うございました。

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 Aromerrierではご希望の方々に、日程を調整してレッスンを行っています。
 この日は都合がつかないけれど、この日なら…
 そう思われましたら、遠慮なくお問い合わせくださいね☆
  

お問い合わせ先は…
(☆を@に変えてお送りください)

 皆さまの笑顔にお目にかかれるのを 楽しみにしております。


2013年6月15日土曜日

Aromerrier × SPARK 季節のアロマテラピーワークショップ /June 13,2013

 6月に入り、衣替えの季節。
 衣類の整理が上手くできると、嬉しいのは私だけでしょうか?
 もう着れなくなった子供たちの服、黄ばんだり緩んだりした自分たちの服などを思い切って処分して、次シーズンも着るもの、大切なものは収納籠の中へ。
 風通しの良くなったクローゼットの中を見ると気分がよくなって「新しい服、見に行こうかな~」なんて。空いたスペースを確保するためにも、くれぐれも買い過ぎ注意…なのですが(笑)
 自分に自信が出来る、というか、大切なものを大切にしている、という充実感がそこにあるのです。
 でも。
 市販されている防虫剤の合成香料の匂いはすごく苦手。
 衣類を守りたいけれど、嫌な香りがつくのは我慢ならない~、のジレンマを抱えている方って、結構いるのではないかなぁ。

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 そんな自分自身の思いもあり、6月の季節のワークショップのテーマは『アロマ&ハーブの虫除けサッシェ作り』にさせていただきました。
 早いもので、Cafe SPARKさんでのコラボイベントは3回目。毎回ご参加くださる方も多くいらして、主催者の私たちもとても嬉しく思っています。
 梅雨とは思えないくらいの良いお天気が続いて、なんとこの日の神戸は35度を超える真夏日!気温も湿度も高く、皆さん汗をふきふき到着。朝に急いで製作した『アロマ涼感スプレー』でクールダウンしていただきます。
 順番にお好きなお席にお座りいただき、快適な空間で美味しいドリンクを。私も、ヨーグルトの酸味がたまらない『ラッシー』をお願いしました。
 サッシェとは、箪笥(たんす)の引き出しに入れたり、お部屋に飾ったりする香り袋のようなもの。 
 日本では古くから天然の防虫剤として『樟脳(しょうのう)』などがありますが、最近は化学合成されたものが多く出回り、香りもきつい。
 ワークショップでは自然由来100%の安全、安心なものをお作りいただくために、色々な材料を取り揃えました。
 防虫・防カビ作用のある精油や見た目も美しいドライハーブ、色々なペーパー類。
 個人的にもこれらを集めるのが趣味なので、つい張り切って市内を探し回ってしまいました。


 国産檜(ひのき)「おが粉」も取り寄せました。「おが粉」とは、木材をノコギリで切る時に出る粉のことです。軽くてやわらかいその粉は周囲を包み込むように匂い立ち、自然の香りの持つ豊かな力を感じさせてくれます。
  
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 レッスンやイベントでいつも大切にしているのは、ご参加いただいた方々との交流です。
 私が一方的に話を進めるのではなく、どんな想いでアロマに興味を持たれたのか とか いまどんなことを大切にされているのか とか、お互いの気分や状態をシェアすることにより、香り選びにも より感覚が冴えるような気がするのです。 
 
 ひとり一人が主役であり、その日共有した時間や出逢いは、それぞれの人生に彩どりを与えてくれる…そんな風に思ってレッスンを進めています。

 
 今回のもうひとつのテーマは『森林浴』
 レクチャー部分では自律神経系免疫系の関係について触れさせていただきました。「森林セラピー」という言葉もあるほど、その効果は医学的にも立証され、たくさんの方々に好まれ、ひろがりを見せています。
 
 自然と触れ合う機会が少なくなった現代人の生活。
 蛙(かえる)が鳴き、蛍(ほたる)が田んぼ一面に舞う 小さな集落で生まれ育った私も、自然を感じられる場所へ出掛けるのが何より好きです。そしてそれは、自分を取り戻すための大切な時間だったりもします。
 知らない間に崩れがちな心身のバランスを取り戻すためにも、また単純に心地よい時間を過ごすためにも、「森林浴や自然のなかへ出掛ける機会を、もっと増やそう!」そう思っていただけるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
 
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 「森林浴は、ここがお勧め」「こんなスポットもあるよ~」など色々な情報交換で盛り上がり、話に花が咲いたのは良いのですが…気が付くと予定時間をかなり超過していました(反省)。
 お楽しみの実習時間が残り少なくなってしまい、焦る私。でも、皆さま着々と順調に作品を仕上げられていて ほっ。

 防虫効果の高いもの、持続時間の長いものは樹木系が多いのですが、一番人気の香りはヒノキ。和のこころを感じさせるやさしい香りが好まれたよう。華を添える意味合いでお持ちした 魅惑的なジャスミンの香りを気に入られる方も多かったです。
 
 大きなもの、小さなもの。それぞれの大きさや好みの柄の封筒やリボン、ラベルを選んでいただきながら「癒されるぅ~」とか「はぁ~(深呼吸されているのかな?)」などのお声が聴こえてきて、微笑ましい限り。
 
 追加で製作される方も沢山いらして、センスの良い素敵なナチュラル・サッシェが次々と完成。私も欲しい!

 お土産にはAromerrierからの心ばかりのお礼として、国産檜(ひのき)の香り玉を。お風呂に浮かべてもよし、ころころと転がして癒されるもよし(笑)。やさしい香りの手作りサッシェが、心も身体もほぐしてくれますように!
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
 次回開催の予定は9月、厳しい残暑を楽しく乗り切れるようなテーマを考えています。


☆掲載しきれなかったお写真は、Aromerrier Facebook Pageに☆
お洒落な雑貨屋さんで販売されているような、素敵な作品揃いです。
ぜひお立ち寄りくださいね~



2013年6月7日金曜日

『薬用植物園見学会』参加

 今週の始め、所属する日本メディカルハーブ協会(JAMHA)の主催する薬用植物園見学会』へ参加しました。

 場所は、大阪府枚方市にある摂南大学薬学部。付属の薬用植物園を見学させていただけるとあり、神戸から少し足を伸ばして出掛けて来ました。
 実は、乗り継ぎや乗り換えが苦手な私。あまり深く考えずに飛び乗って、思い切り反対方向の列車だということにしばらくして気が付いたり…。密かに緊張しながら(笑)出発しました。
 
 JR大阪の環状線・京橋駅で、学生の頃はよくお世話になった京阪電車に久し振りに乗り換え。懐かしいなぁなんて思いつつ待っていると、すーっと入って来た特急電車はなんと二階建て!
 ちょっと嬉しくなって、思わず二階席に座りました。眺めも気分も良くて、子供たちがいたら喜ぶだろうなぁ~と思いながら、しばし車窓を楽しみました。

 梅雨の合間の晴天、紫外線指数は最高。UVカットの帽子とパーカーを準備して完全防備。出掛けに手早く作った虫除けスプレーも持参してきてよかった!
 
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 京阪バスに揺られて集合場所のキャンパスに到着すると、係の方にパンフレットとネームホルダーをいただきます。聞くと定員30名のところに倍以上の応募があったとか。抽選に当たった私は、幸運に感謝してメモを取り出しました。

 
 案内して下さったのは大学教授OBの方。麦わら帽を被り、ユーモアたっぷりに色々と教えていただきました。ここをまたぐと京都府です、と指さされた溝を乗り越えいざ出発。

 園内の入り口すぐ、2~3mほどの高さの木を指して「ジュニパーベリーです」とさらりと説明されてびっくり。これが本物の!
 ジン(お酒)の香りづけに用いられるというこの植物。いまこの季節にしか、実際に実がなっているのを見れないとのこと、果実を少し分けていただいてワクワク感が高まります。
 開園の1983年以来、除草剤をまいていないという植物園は、より野生に近い状態で植物たちが生育してるよう。ちょうちょがひらひらと舞う姿を見ながら耳を澄ませば「ほ~ほけきょ」。「ウグイスが歓迎してくれていますよ」と言われて何だか嬉しくなりました。
 
  『薬用』と名の付く植物園だけあって、成分が重要な医薬品となっていても一般には有毒植物として扱われているものも。「これは触らないで」と何度か説明がありました。アスピリン(薬)の成分を含む西洋シロヤナギの木もありました。

 たくさんの植物たちを見る中で、私の印象に残ったのは、ダイダイ。高級精油「ネロリ」の原料となるミカン科の木です。いつもは写真で見るだけのネロリを、美しい花と芳香、たわわに実がなる様子をみて、感動。

 
 教授や学生さんが、「めったに見れない、ラッキーですね!」とおっしゃったので、何かな?と目をやると背の高い木。タイサンボクの大きなつぼみと開いた花を見つけて、こっそりなでなでしてみたり。

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 園の周囲に広がる京都八幡の立派な竹林をくぐっているとき、育った故郷の裏山を思い出しました。合間からこぼれる日射し、鎮まる喧騒と空気の綺麗さ、小鳥のさえずり…。甘酸っぱい野イチゴの実や桑の実が大好きで、友達と一緒に探して周った幼いころ。森林浴での樹木の香りが、そこにある空気感が、色々な記憶を運んで来てくれました。
 
 途中、教授より「大気中の二酸化炭素の量はどのくらいかご存知ですか?」との質問が。説明によると、産業革命以前は280ppmだったのが現在では400ppmにまで増え、竜巻や土砂崩れなどの自然災害も規模が大きくなっているそう。

 人類の営みの負の影響が出てきている今、『point of return』と呼ばれる取り返しのつかない地点はもうすぐだ、との言葉に身に詰まり考えさせられるものが。
 私たち人間がしてきたこと、していること、すべてを受け入れて、自然界の生物たちと共に生きてゆく新しい術を身につける必要性があるのだ…そんなふうに思いました。


 炎天下、少々バテ気味になり帰宅。クールダウンしながら、お土産にいただいたマローブルーを活けました。見事な紫色。とっても綺麗に咲いているこの花を愛でたあとは、乾燥させてハーブティーでいただこう。そんなことを思いながら、この日体験した、たくさんの貴重な出来事を振り返ったのでした。

2013年6月1日土曜日

『ひょうご* みんなの台所』

 
 お野菜が好きで、ご近所の八百屋さんや自然農法、オーガニック食材の配送先から取り寄せたりして、毎日色々といただいています。スープやサラダ、せいろ蒸し。炒めもの、煮物、時々揚げ物。
 それでも、予定が立て込んでいたり、旅行に出掛けた時などは不足気味になり「なんだか調子が出ない…。」という状態に。
 カラダの調子を整える、とはよく言ったもの。そんな私たちの健康に欠かせないお野菜たちも、農薬やポストハーベストの心配が少なく土づくりからされているものを探すのは、まだまだ大変です。
  美味しくて、子供たちにも ほんとうに安心して食べさせられるお野菜は一体どこに?

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 そんな私の気持ちを察してか、今回 知人の野菜ソムリエの方にお誘いいただき、ワークショップ『ひょうご* みんなの台所』へ出掛けて来ました。
 
 開催場所は、ナチュラル好きな方々に大人気の『marumelo(マルメロ)』さん。
 美味しい天然酵母パンや焼菓子は勿論、自然素材で作られた雑貨や民芸品、調味料等の選び抜かれた良質な食材もたくさん。小さなお子さんにも、安心して召し上がっていただけます。
 芦屋にあった頃から伺ってみたいと思っていたのですが、思いがけず近くにお引っ越しとなり、私も気軽に足を運べるようになり とても嬉しいです。

 主催者である コトノ ユキ さんは神戸市在住で、野菜ソムリエ&農業プランナー。お若いながらもお野菜に関するプロであり、当然ながら知識も豊富。生産者である農家さんの想いやお野菜と、消費者としていただく側の方々を繋ぐパイプ役になりたい!と、日々精力的に活動されています。

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 レクチャーの内容は、とても充実したものでした。
 いま旬のお野菜の紹介や料理法など、毎日の生活に密着したお話に皆さん真剣に耳を傾けられていました
 専門的な成分や効能についての説明もありました。
 ファイトケミカル(植物由来の化学物質)、生命力と香りの深い関係など、アロマテラピーやハーブとも関連の深い話も色々と伺う事が出来、とても面白くまた勉強になりました。

 
 いつも思うのは、香りの世界食の世界も、人が本来持っている感性を豊かにするという意味では同じ。人工的に作られた香料や様々な添加物は、自然界のものに比べ刺激が強く、感覚を麻痺させてしまいます。
 それらを完全に除去することは難しくても、少しずつでも意識的、能動的に選択してゆくことで、より心と身体にやさしい ナチュラルな生活が送れるのではと思います。

 そしてもう一人の主催者である、作り手のヤマグチ クミさんも素敵な方でした。お話していても、お菓子を作るそのプロセスを何より楽しんでいらっしゃるのがひしひしと伝わってきて。
 素材と向き合う その真摯な姿勢が、あたたかだけれど芯のあるお味となって、ダイレクトに味覚へと働きかけるのだなぁと実感!
  
 今回は子供と一緒に参加させていただいたので、じっくりとレクチャーを伺うことは難しかったものの、神戸市西区の春キャベツと、南あわじの新玉ねぎをふんだんに取り入れた美味しいケークサレシュークリーム(なんとキャベツが入っている!)は、親子で ばっちり賞味させていただきました♪
 子供の味覚は正直。「おいちぃね~」と何度も言いながら、しあわせそうにスプーンをなめていました。
 
 イベント終了後、色々と購入し、ホクホクでお店を後にしたまではよかったのですが…。帰り道の道すがら、新玉ねぎを買い忘れたのを思い出して(涙)。
 たっぷり刻んでとびきりの フレッシュオニオンサラダ、作るつもりだったのになぁ~
 私にとっては幻の?魅惑のベジタブルとなったのでした。




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