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2016年7月14日木曜日

ほんとうの贅沢〜作り手と使い手をつなぐもの〜

7月に入って、急に蝉が鳴き始め 蒸し暑い日が続く朝。
大好きな露草の花が今年も咲いていることに気が付いて、来る夏を肌で感じる。


「お茶と香りを愉しむ会」は、貸し切りのカフェで。
ゆったりと 漂う香りに身を委ねる 特別な日常。


熊本にある「ネローラ花香房」さんが
甘夏ミカンからネロリ原料を採取していると知ったのは一年前の春。
被災され今なお余震が続く熊本の地を応援する意味も込め、今回ご紹介したのはこの「国産甘夏ネロリ」。


何よりも、上質なネロリ精油が日本で生まれていることを伝えたくて。

花の採取ができるのは、ゴールデンウィーク前後の約5日だけ。
人の手がうんとかかる花精油。
いつかその「甘夏ネロリ花摘みツアー」に参加したい。


ひと玉、ひと玉を丁寧に「エコネットみなまた」の方々が絞られたという
『甘夏みかんジュース』。
口に含んだ途端広がるやさしい甘みと酸味、ほんのり残る苦み。
滋味深い、という言葉がぴったりの心と身体に沁みわたる味。


食品にも使用可能な『甘夏ネロリエッセンス』を
自分たちの手で夏向きのジェルローションに仕上げる。

オーガニック甘夏ネロリが生み出された土地「水俣」の歩んできた歴史、そこに暮らし生産に携わる方々に理解を深める時間。

こんなにも香り高く、良質な果実と香りを生み出すためにかけられた、人の手や努力や想いが 少しでも伝わりますよう。

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 第二部は季節のフルーツ「桃」を使ったスイーツ。
店主のデモンストレーションの後
桃パフェ作りに挑戦。


配合を自分好みにアレンジ出来るのは
やはり手作りならでは。


綺麗に盛りつけるポイントや器選びの視点など
なるほどと思うところがたくさん。
最後にレモンの風味が効いた特製スコーンを乗せて。


上手く出来た!かな?
ベルガモットの香り漂うアールグレイの紅茶と一緒に。

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「ほんとうの贅沢」は、心が豊かになれるものを選ぶこと
そして自らの手で、自分らしい形に仕上げること

生み出すのは人の手で
つないでゆくのは人の心

香りの枠を越えて
新しい価値観を創り出したい

日々の諸々について見つめ直す時間を共有できた皆様に、心から感謝して


2015年12月24日木曜日

香りのじかん「冬仕度」〜北の椅子と時の香り〜

雨上がり、ゆっくりと冬の足音が聴こえてくるような年の瀬。


 クリスマス前、冬休みに入る前に「冬仕度」を。
 兵庫区にあるあたたかなカフェ「北の椅子と」さんにて香りのイベントを行いました。


 この日はちょうど、冬至。
 yuicaアイテムは、ほのかに香る柚子と一緒にディスプレイ。


 店内には、北欧の長く暗い冬を愉しむための美しいランプたち。
 ひとつ、ふたつと灯すことで、心にもスローな時間が流れていくよう。


 大切にされたヴィンテージ家具や食器に囲まれていると、時が経つのを忘れます。
 使い捨てが当たり前になっている日本で、メンテナンスされ受け継がれる北欧のものたちの、深い息吹が聴こえてくる。


 国産杉の間伐材を用いて作られたアロマスティック。
 小振りですが、さりげない佇まいがいい味を出していて、今回のイベントに採用しました。
 森林を手入れする=「間伐」することで得られた材は「間伐材」と呼ばれ、有効活用していくことで豊かな森林が育まれます。
 森林面積率(国土に対しての森林の割合)は、北欧フィンランド、スウェーデンに次いで3位の日本。
 国土の67%が森林で、豊かな水も綺麗な空気も生み出す自然がこんなに身近にありながら、そのことに感謝する意識がどんどん減っているように感じます。
 

 あれこれと準備をしていると、ワークテーブルに淹れたてのコーヒーが置かれていました。湯気と共にあがってくる、芳ばしい香り…お気に入りの本を眺めながら、お伝えしたいことをまとめます。

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 お馴染み「森のディフューザー」も、12月はクリスマス仕様に。ユーカリ・モミ・ジュニパーの「香る木々たち」で作った簡単なリースでアレンジしました。


 「リードディフューザー」は火や電気などの熱源が不要な、安心でエコなアイテム。
 ナチュラルなものは意外に少なくて、自分好みのものを見つけるのは結構大変。
 価格もさまざまですが、デザインと質がよいものにはちょっと手が出せないことも。
 
 そのようなことも踏まえ今回のイベントでは、Aromerrierがセレクトした国内外 たくさんの上質な精油の中から、出来るだけ自由な感性で、じっくりブレンドを考えていただきました。


 いちばんの人気は、クリスマスの時節柄か、樅(モミ)系の香りでした。 
 「北海道モミ」と呼ばれるトドマツのどっしりした深い香りと、飛騨高山産モミのフルーティーで軽やかな香り。
 他に北海道産の「ハッカ」や「ラベンダー」、高知産の「ショウガ」、奈良産の「こうやまき」など。
 身の周りに自生し繁殖・栽培されていたり、寺院の建造に使用されていたりする香りたち。
 国産の精油は日本人の私たちに嫌みなく、すぅっと馴染む香りがとても多いのです。

 懐かしい、何処かで嗅いだ憶えのある…
 奥深くしまい込み、忘れたと思っていた記憶がよみがえってくる。
 「あぁ、そうだ、あのとき」

 それはもしかしたら、幼い頃の自分かもしれないし、この土地のDNAを引き継いだ者としての感覚かもしれない。
 時間も空間も飛び越えて、今の自分を救い、慈しむためのチカラをくれる。
 そんなとっておきの香りとの出逢いを、心から愉しんでいただきたいと思います。

 
 生後6ヶ月から来てくださっている、かわいい生徒さん。
 目をキラキラさせて、色々なものを触ったり、投げたりして遊ぶ姿。
 もうしっかりと歩く様子に、流れる時を感じます。


ご自宅に置かれる場所を考慮しながら、プレゼントされる方をイメージしながら。
それぞれの目的に添った香りを、効能から、直感からゆっくりセレクト。
勿論、ご質問への回答やアドバイスが必要な際はしっかりサポートさせていただきましたが、イベントの主役は参加者の方々。私は見守り役です。


どの方も、素晴らしい冬ブレンドが完成。
この小さなアイテムが、「冬を愉しむ」相棒となりますよう。

ご参加いただいた皆さま、お時間をつくりお越しいただき本当にありがとうございました。
またお目にかかれる日を、心から楽しみにしています。


〜 Merry Christmas 〜
素敵なクリスマスを



2015年6月23日火曜日

香りのじかん Lesson3 〜初夏の香りのバスソルト〜


 初夏です。
 毎朝必ず取るようにしている果物も、この季節はひときわ瑞々しくフレッシュな香り。
 梅雨の晴れ間、夏へと向かう植物たちのエネルギーを感じて嬉しくなります。


 「香りのじかん」Lesson3は、初夏の香りのバスソルト。
 開講は月曜日。「代休で時間が取れたので」と親子一緒にご参加くださる方々も。


 「森の香りが好き」「柑橘系など、さわやかな香りに惹かれる」
 
 そんな風に、あらためて好きな香りを振り返ってみるのも、今の自分や生活を見つめなおすきっかけになるのではと思います。
 

 エッセンシャルオイルは日本産精油yuicaと、バスソルト向きのものを色々とお持ちしました。
 イランイランの香りを「保健室のにおい」と表現された方がいて、私にはかなり衝撃だったのですが(笑)「本当だ〜」とうなずかれる方も多く、新しい発見でした。
 

 製作後、ご自身で製作したアロマバスソルトを「ハンドバス」で体感していただきます。
 梅雨冷えの頃、空調や服装で体温を調節するのが難しかったり、冷たい飲み物や食べ物を取り始めたりして、思いの外身体は冷えています。少し熱めのお湯に手を浸すだけで簡単に身体を温められる手浴は、今にぴったりのデトックス法。


 「気持ちいい〜」「めっちゃ汗かくね」「なんていい香り!」
 
 自分で考えてブレンドされた香りを、身体いっぱいに感じて。
 やわらかくほころぶ皆さんの表情が、癒しの時間を素敵に演出していました。

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「サロンと教室のあいだのようなことをしたい」 
 この仕事を始めた時から、ずっと考えていたこと。
 肌で実際に感じる快適さと、知識やアイテムを得る講座の両方を愉しめる…そんな時間を提供できないかな。

 思い描いていた時間がカタチになり、傍で見守っていた私もじんわりとあたたかな気持ちになりました。

  
この日、一番人気の香りはやっぱり「小夏」。ニューサマーオレンジ、日向夏とも呼ばれる果実は名前も香りも、今の季節にぴったり。


 レッスン終了後、開催場所の「北の椅子と」さんのメニューに「晩柑(ばんかん)スカッシュ」を発見。
 「日本のグレープフルーツ」と呼ばれるこちらも、控えめな酸味と苦みが爽やかで、初夏を感じさせてくれる美味しいドリンクでした。


 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
 香りに包まれて、心身ともに元気をチャージする「おふろ時間」楽しんでくださいね。
 
 次回はいよいよ最終回、7月13日(月)開講です。
 国産オーガニックのライスキャリアオイルでトリートメント用オイルを製作し、簡単な実習を。詳しくはこちら。
 セルフケアの魅力と大切さを、しっかりお伝え出来ればと思っています。
 


雨あがり、クチナシの花。
白く美しい花びらと、甘くやさしい香りに誘われるのは…
人も虫たちも、一緒みたい。


2015年4月29日水曜日

ジャパニーズ・アロマの夜明け


ご報告です



 かねてより精油製品のお取り扱いや、アロマ研修などに参加させていただいている
正プラス株式会社さまより、「日本産精油 yuica エキスパート」の認定をいただきました。

 made in Japan の高い品質と、持続可能な循環型産業を実践するyuica精油を軸として
真のアロマセラピーの魅力をひろく皆様にお伝えしてゆけるよう、努めて参りたいと思っています。

 新しい未来への希望とともに

ナチュラル・アロマセラピー
Aromerrier
Ayaka



2015年4月7日火曜日

made in Toyama 国産アロマの新しい未来

春の入り口。
子どもたちを連れ、新幹線の開通で湧く北陸へ。
何度も何度も往き来している北陸線でも、新しいホームに、ちょっとドキドキ。
金沢駅でサンダーバードから新幹線に乗り換えます。


ピカピカの車体がホームへと滑り込んで来るさまは
つやつや、きときとの(活きのいい)鰤のようだと思ってしまう(笑)


 乗ったやいなや、あっという間に故郷へ到着。ビックリするほど早い!
 最寄駅に降り立つと、構内に控えめに飾られている特産のチューリップと春の花、美しい蛭谷(びるだん)和紙に出迎えられ、やさしい気持ちになりました。

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 晴れた日は下の子と手をつなぎお散歩へ。
 見るからに冷たそうな雪解け水が、どうどうと音を立て流れてゆく。


 神戸市内では目にすることの出来ない、つくしの山。
 「つくしんぼうだね」
 「ちがうよ、すぎなだよ」
 杉菜。。。そうだ、そうとも言うね。


 しゃがみ込み、じぃっと見つめる。
 ここでは当たり前の風景が、他の場所ではそうではないことを、子どもたちも感じているのかな。


 この春 稼働したというブルーベリー農園を覗きに行きました。
 お友達の畑だよと伝えると、まじまじと見入る娘。
 丁寧に手入れされ並ぶ 美しいプランターたち…蒼蒼と茂る日が待ち遠しい!


 途中「ここにいるよ」と呼ばれたような気がして振り返る。硬い岩の隙間から、薄紫の菫(すみれ)たちの姿。今だけの、一瞬の風景に出逢う喜び。


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 今回の帰省の大きな目的のひとつ。
 地元に新しく出来た精油抽出所の見学へ。


 雲が切れ、姿を現す立山連峰。
 かつてここにいた時には普通だった景色が、ここだけのものだと気が付く瞬間。
 
 事務所の方に案内され、作業中の担当の方にご挨拶。お忙しい中、お時間をいただいたことに心から感謝です。

 ちょうどヒノキの枝葉からの精油を抽出中。
 試験用としても使用されるという小振りの抽出機で。


 「咲きましたよ」
 卓上にはクロモジ(黒文字)の小さく愛らしい花々が。
 私が来るから、とご用意していただいていた 採れたての枝を見て仰天。
 あぁ、こんなに鮮やかな緑色が見れるなんて!


倉庫内には、整列し出番を待つクロモジの枝、枝、枝…。
ベテランの木こりさんがまとめたという自然からの贈りものたち。
用の美とは まさにこのこと!


そして外に出ると、湯気のあがる精油抽出後の残渣の山。
春先のまだ冷たさの残る空気に、木々の芳香がほのかに漂って。


 「これ、貴重ですよ」
 見ると、山の所有者からの依頼で伐採されたという梅の木がどっさり。


 手入れをする目的で入ってきた梅林からのアロマウォータを、特別に頂戴しました。
 梅シロップのような とろりとした春の香り。
 一期一会の 森からの恵みを大切に、大切に持ち帰ります。

  
さえぎるもののない 一面の青空。
アロマテラピーの 新しい可能性が動き出す。
 春風に乗って届け、この木々たちの香り。
 たくさんの場所へ、人へ、未来へ。

2015年3月12日木曜日

雪の高山アロマ合宿 春を待つ気持ち

 3月に入った途端、冬に逆戻りしたかのような気候。
 三寒四温とはいうものの春はまだ先のような気がして、何だか気持ちも動きもスロー。
 あぁ、寒い、寒い。
 そんな先週末、まだ雪深い高山へ アロマの研修合宿へ行って来ました。


 神戸生活では無縁のロングレインブーツ(長靴?)を新調して、リュックを担いでいざ高山へ。「ワイドビューひだ」は車窓も広く、飛騨川に寄り添うように走る眺めは圧巻でした。
 

 飛水峡(ひすいきょう)と呼ばれる峡谷の 素晴らしい景観!
 翡翠色した川水の美しさと、ごつごつした岩盤の力強さに見惚れてしまいます。


 夢中でシャッターを押したけど、絶えず動く車内で撮るのは難しいなぁ〜
 すると途中の停車駅で手を振る可愛い園児たちの姿が。遠くへ引っ越すお友達のお見送りだったようで、そんな季節なのだなぁとしみじみ。

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 高山駅まで迎えに来ていただいた時は晴れていたのに、はらはらと雪が舞い降りて…と思ったらあっという間に吹雪のように!予想通りの天候にちょっと不安になる私。
 

 正プラスさんの本社にて行われた合宿研修。オフィスとは思えない暖かみのある空間、そして迎え入れてくださったスタッフの方々の笑顔に、緊張していた気分がほぐれます。
 阪急展で見かけた「小型蒸留機」も「香りの盆栽」も、ここではより活き活きと嬉しそうに見える。

 中での講義を終え、外に出ると青空が!さっきあんなに吹雪いていたのに。
 山の天気と春の天気は変わりやすいって本当。


  昨年の夏に来た時の風景とは全くの別世界。
 「オークヴィレッジ」のショールームも、子どもがお世話になった「森の自然学校」も、おとぎ話に出て来るお屋敷のようで幻想的。
 雪とともに凛と立つ木々たちが印象的で、思わずパチリ。




 北陸生まれ、北陸育ちの私も、大きな氷柱(つらら)を久し振りに見ました。


 抽出所の見学では、5機の抽出機がフル稼働。
「山椒(サンショウ)の精油を抽出しているのは、物好きなウチだけだよ」とのお話に笑いが起きます。

 「隠すようなことは何もない」というオープンさとクリーンさ。
 自然環境に限りなく配慮し、確固たる自信を持って行われる丁寧な作業。 
 海外の著名なアロマメーカーにも決してひけを取らない、むしろそれ以上の製品のクオリティが、何よりの信頼の証だと思いました。


 「この雪とこの寒さがあるから、この香りを手にすることが出来る」
 以前スタッフの方から伺っていた言葉が、ずっと忘れられずに思っていました。
 冬の現場も見てみたい…と。


 研修では沢山の知識を得ることが出来ましたが、この合宿の真の目的は別にあると感じます。
 理屈ではない 肌で感じる植物たちの息吹。
 雪解け水の美しさ 陽射しに反射する結晶。
 長い冬と辛い寒さに耐えることには 素晴らしい意味がある。

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  散策で冷えた身体を温める、精油抽出後の残渣(ざんさ)での足浴の嬉しかったこと!
 そしてあたたかなお茶とみたらし団子。。。しあわせ。



 お土産に、香りのもととなる木々を頂戴しました。
 Aromerrierの春のイベントやレッスンにご参加の皆さまにもお見せしますね。


 北国出身のくせに寒がりなので(笑)極寒の研修に耐えられるか正直とても不安だったのですが、帰路につく頃にはしっかり心身にエネルギーがチャージされていました。
 正プラスの皆さんの誠実であたたかなおもてなしと、今回出逢った方々との楽しい交流、そしてyuicaへの確かな信頼を深めた 実り多い合宿でした。

 
春へと向かう嬉しい気持ちに、香りを添えて。
さぁ、走り出しますよ〜