7月に入って、急に蝉が鳴き始め 蒸し暑い日が続く朝。
大好きな露草の花が今年も咲いていることに気が付いて、来る夏を肌で感じる。
「お茶と香りを愉しむ会」は、貸し切りのカフェで。
ゆったりと 漂う香りに身を委ねる 特別な日常。
熊本にある「ネローラ花香房」さんが
甘夏ミカンからネロリ原料を採取していると知ったのは一年前の春。
被災され今なお余震が続く熊本の地を応援する意味も込め、今回ご紹介したのはこの「国産甘夏ネロリ」。
何よりも、上質なネロリ精油が日本で生まれていることを伝えたくて。
人の手がうんとかかる花精油。
いつかその「甘夏ネロリ花摘みツアー」に参加したい。
ひと玉、ひと玉を丁寧に「エコネットみなまた」の方々が絞られたという
『甘夏みかんジュース』。
口に含んだ途端広がるやさしい甘みと酸味、ほんのり残る苦み。
滋味深い、という言葉がぴったりの心と身体に沁みわたる味。
食品にも使用可能な『甘夏ネロリエッセンス』を
自分たちの手で夏向きのジェルローションに仕上げる。
オーガニック甘夏ネロリが生み出された土地「水俣」の歩んできた歴史、そこに暮らし生産に携わる方々に理解を深める時間。
こんなにも香り高く、良質な果実と香りを生み出すためにかけられた、人の手や努力や想いが 少しでも伝わりますよう。
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第二部は季節のフルーツ「桃」を使ったスイーツ。
店主のデモンストレーションの後
桃パフェ作りに挑戦。
配合を自分好みにアレンジ出来るのは
やはり手作りならでは。
綺麗に盛りつけるポイントや器選びの視点など
なるほどと思うところがたくさん。
最後にレモンの風味が効いた特製スコーンを乗せて。
上手く出来た!かな?
ベルガモットの香り漂うアールグレイの紅茶と一緒に。
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「ほんとうの贅沢」は、心が豊かになれるものを選ぶこと
そして自らの手で、自分らしい形に仕上げること
生み出すのは人の手で
つないでゆくのは人の心
香りの枠を越えて
新しい価値観を創り出したい
日々の諸々について見つめ直す時間を共有できた皆様に、心から感謝して