今年の私の宿題?は、会いたい人たちにこの足で会いに行くこと。
メールやSNSで常につながっているように感じていても、それだけではやっぱり寂しい。
今、私の考えていることや感じていることは
今、その人が考えていることや感じていることと
「空気」や「時間」を共有することで深まり
よりよいつながりを生み出してくれる気がするから。
字面の言葉だけでは すれ違うこともある。
アナログでも、少しだけでもいいから、時間をいただいて分かち合うのが大切。
…というわけで、後半は故郷の富山で。
乗り継ぎの金沢の駅で「おもてなしドーム」を見る。
北陸新幹線の開通以降、賑わう金沢の人の多さに圧倒されてお土産街を少し覗いただけだったけど。
黒部宇奈月温泉駅で下車。
人よりも、圧倒的に自然が多くてほっとする。
夏の富山は最高。
本当は夏中富山で過ごしたいのだけど
あまり日がとれず、駆け足で行きたいところ会いたい人たちを巡る。
家印さん。
地元の建築設計室。
国産材を大切に使われているのは以前より知っていて
蔵に保管された木材を見て、そのことを再確認。
「出来ることは自分たちで」「使われなくなった材を再利用して」
仕事と人に真っすぐ向き合う姿勢が信頼を生んでいるのだと思う。
地域を盛り上げるためのあれこれについてお話を伺う。
迎えられ頑張る人たち、影で支える人たち。
形だけ表面だけではない 先を見据えた視点が大切で、
「魅力は人が生み出すもの」と意見が一致して嬉しい。
ドリンクチケットをいただき、そのままHYUGGEさんへ。
昨年夏のオープンから一年経ち更に町に馴染んだ感じがする。
開け放した窓から夏の午後の風。
懐かしい感じの中庭とブレンドハーブティー。地元のお茶寒天のあんみつ。
田舎暮らし、都会暮らし。
往き来する私のような半分ジプシーに、訪れる場所があるのはしあわせ。
実家に帰り、子どもたちと一緒にマロウカルピスを作る。
すっかり夏の定番になったピンク色のやわらかな味。
別の日。
海水浴客で賑わう海岸へ。
自然が創り出したサンドアートに、誰かが置いた飛び石。
日本海は、見渡すかぎりの水平線。
翡翠(ヒスイ)が採れると有名な海岸で海水の透明度に驚く。
確か私の子どもの頃は、もっと汚れていたはず。
こんなに綺麗に生まれ変わっているなんて知らなかった。
リニューアルした海の家でブレスレットづくり。
好きな色と、石を選んで。
地元のアーティストさんとのやりとりも愉しい。
どこかほっこりする、石を使った作品たち。
海の次は山。
朝の散歩を兼ねて友人の営むブルーベリー園に立ち寄る。
これから、どんな風になるのだろう。
私には応援することしか出来ないけど、何かしら力になれることがあればいいなと眺める。
隣にはまだ若い稲穂。
朝の風に乗って漂う青っぽい匂い。
夏を締めくくる線香花火の夜。
今回会えなかった人たちにも、きっとまた会える。
まぶたの裏に映る光も髪についた匂いも
流星群とともに大切に、記憶の中に閉じ込めて持ち帰る。
お土産にいただいたナチュラルスイーツぽんぽんさんのマフィンは、ほんのり甘くやさしい味。
夏の疲れを癒し、秋から動き出す自分の背中をそっと押してくれるよう。
夏の終わりに
元気をくれるものたち
人と自然とつながりと
これからもずっと大切なもの
大切にしてゆけますように