2014年1月18日土曜日

魂の記憶

神戸に住む人々にとって、1月17日は大切な日。

 阪神淡路大震災を直接は体験していない私にとっても、子供たちが市内の小学校と保育園に通っていることもあり、「防災」について考える特別な日となっています。

 上の子の学校で行われた授業参観。その一部に「防災学習」「避難訓練」があり、少し覗かせていただきました。

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 正面玄関には「フィリピン台風被災者支援」の募金箱が。助け合う気持ちは、他者への思いやりの気持ちを育むことにもつながってゆくのでしょう。子供たちに教えられることも多い。


 さぁっと降った雨の合間、校舎から素早く走って出てきた生徒たち。その真面目な態度に感心させられます。
 防災担当の先生からは、クイズ形式で分かり易く、防災についてのお話がありました。

 自分の名前や誕生日、家や保護者の電話番号、住所は言えるかどうかの確認、避難場所の意味やその電話番号の憶え方…

 『災害用伝言ダイヤル』は何番ですか?
 と聞かれて、ダイヤルナンバーを知らないという現実に気が付く私。
 171(いない)、と憶えるということも、初めて知りました。

 大人になると、避難訓練の機会そのものがほとんどありません。
 とっさのときに正しい判断をするためには、日頃の備えと心構えが何よりの御守りになるのでしょう。
 我が家も避難リュックを常備していますが、それだけで安心するのではなく、水、ラジオ、お金、懐中電灯、非常食、タオル、薬、マスク…定期的な点検も心掛けてゆきたいです。

 自分の命を自分で守る、そのためのお話に皆が真剣に耳を傾けていると、雲の隙間からお日様と青空が出てきました。
 雨上がりの澄んだ、冬の冷たい空気を覆い、未来への希望を与えてくれているかのようでした。


 自然と人と共に生きる。
 「これから」のために「いまできること」を 私たち一人ひとりがしてゆくことが大切なのだ、と
 改めて感じた時間でした。


昨年末のルミナリエには、何年振りかに足を運ぶことができました。
平和を祈る「魂の記憶」が これからも
大切に引き継がれてゆくことを願ってやみません。