2013年9月13日金曜日

Sep. 8, 2013 * AEAJ アロマテラピー専門セミナー 参加

 
 所属する(公社)アロマ環境協会(AEAJ)主催の第20回専門セミナーへ参加をして来ました。
 苦手な人混みを我慢しつつ、大阪へ。最初は迷ってあたふたしていた私も、もう数回足を運んでいる会場へは、早めの時間に順調にたどり着きました。

 夏休みが明けてすぐ、久し振りのセミナー参加で、気持ちが引き締まります。気がつくと、広々とした会場もいつしかいっぱいに…。精油の薬理効果と心理・生理効果の二方向からの研究成果を拝聴できるとあって、参加希望数もかなりのよう。

 「新しい知識を吸収していって下さい」との開会挨拶のとおり、今回はいつにも増して専門的なお話が多く、ついていくのにやや必死(笑)でした。

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 前半は、解剖学の主任教授であり医学博士でもある方のお話。

 「香りはどのようにして脳機能を調節するか?」というテーマで、医学的なレポートを次々と伺いました。
 アロマテラピーに関係する精油成分や歴史など既存の知識の復習になる部分も多々あり、再確認しながらメモを取りました。

 アロマテラピーは『認知症』の治療に有効な選択肢と成り得る。クスリでは治療効果は出せないが、香りを嗅ぐことにより認知度を上げる事が出来る、という発表に聴き入ってしまいました。
 最新の医療技術を持ってしても無理とあきらめかけられていたことが、香りの力で可能になる…素晴らしいことです。

 それ以外にも、芸術としての日本の『香道』と療法としての『アロマ』との比較、国別に見た精油の希釈濃度の差、新技術としての『低温真空抽出法』にまつわるお話など、興味深いものがたくさんありました。

 私たちは日々様々なストレスにさらされており、病気は心と身体のバランスが崩れてしまった状態である。万一病にかかってしまった場合には、自然に還り、自然に救いの手を求めるのもよいのでは…という医療研究の最先端におられる方からの言葉が、深く心に残りました。



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 後半は、「香り・精油と女性ホルモンバランス」というテーマで、資生堂リサーチセンターの主幹研究員の方のお話でした。

 もうすぐハンドメイドコスメをテーマにワークショップを開催する予定もあるため、大手化粧品会社の最新の研究成果を、興味深く拝聴しました。
 精油が体内へ取り込まれるルートや女性ホルモンが分泌される仕組みの解説から、女性特有の悩み「不定愁訴」のお話へ。特にMDQ(月経随伴症状スコア)という質問シートを用いた研究報告は面白く、香りを適用することによって不定愁訴や冷えなどの自律神経機能の不調が改善されるという多くの女性にとっての朗報(!)をしっかりと記憶しました。

 「mind-body unity(心身一如)」
 香りはホリスティック・ケアの有力な手段であり、人の生活の質を向上させることに貢献できる

というメッセージは、私も日々伝えてゆきたいと思います。

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 香りは目で見えたり、直接触ったり出来ない分、感覚的に捉えられがちなものですが それのみでなく、今回エビデンス臨床結果などの科学的根拠)のはっきりとした報告・医学的側面からのお話を伺うことが出来、非常に得るものの多い時間でした。
 
 香りの可能性は無限にある、そう 実感した有意義な一日でした。今後の活動にも、充分に役立てていきたいと思っています。



Melissa(メリッサ)というハーブにちなんだ名前が素敵な、会場近くのホテルブティック。
日曜日、お留守番してくれていた家族へのお土産に
ロールケーキとリーフパイを購入して帰りました。
ハーブティーと共に皆でゆったりといただきま~す…だったのですが、
ぺろりとなくなってしまいました(笑)