『香育』って何でしょう?
この仕事を始めるまでは 「香り」で「教育」する、なんてちょっと不思議な発想だなぁ~と思っていました。でも何だか楽しそう…と思い、昨年秋に神戸の布引ハーブ園で行われた『香育体験イベント』に家族で出掛け、子供と一緒に色々な香り体験をさせていただきました。
可愛らしいイラストの書かれたテキストに、簡単だけれど面白いクラフトづくり。秋晴れの空の下、親子で香りを通して楽しいひとときを共有することが出来た、とても素敵な時間でした。
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『香育』を既に実践されている方々の、小学校や高校という教育機関における事例報告を拝聴したのですが、色々な方々の実際の活動例を具体的に伺う機会はとても貴重で、本当に勉強になりました。
「学校では教わることの少ない“感性”や“感覚” を伝えたい」「未来を担う子供たちに香りを教えるのは、とても価値あること」 そんな想いがひしひしと伝わってくる内容のものばかりでした。
発表者の方々のお話に耳を傾けながら、ふと
「センスとは、感じる力のこと」
という言葉を思い出しました。私の好きな絵本作家さんの言葉なのですが、「感性は、体験することによってしか生まれない」ということなのだと思います。
実際に五感を使って感じたことは、何よりもその子(人)の人生の資産となる…「体験」に勝る「先生」はいない。経験して初めて分かることって、確かにいっぱいありますよね。
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そして、セミナー会場で配布された資料を読んでいて こんな一文が目に留まりました。
「香りで育む子どものこころ」
「香り」がきっかけとなって親子のコミュニケーションが生まれ、家族に、友人に、地域に、そして未来へと拡がってゆく…。色々な可能性を秘めている『香育』を、もっと広く浸透させてゆきたいと沢山のアロマ関係者が感じているようです。
私もその中の一人として、これから始まるAromerrierの活動において、そのエッセンスを少しずつ取り入れてゆきたいと考えています。
自然に触れる機会が少なくなって来ているのは、子供も大人も同じ。身近にある「香り」を見つけに出掛けることで、何かが変わって行くかも知れませんよ。
神戸へ戻ってきて、ぽかぽか陽気に誘われちょっと寄り道。
色とりどりのお花達が「春が来たよ」と教えてくれました。
* 兵庫県公館 の正面玄関にて *