節分を過ぎ、暦の上では春。。。なのですが、寒の戻りで北風が身にしみるこの頃。
神戸では時折のぞく陽射しにほっとすることもあるけど、故郷の北陸ではまた豪雪の可能性があるとか。早く春がこないかなぁ。
年末年始に過ごした富山での出来事は、子どもたちの中にも鮮明に残っているよう。
最近では珍しく大雪となり、元旦の朝は一面の銀世界!
電車が動くか、車が出せるか、ひやひやしながら家族総出で除雪作業。
その心配をよそに「スノーダンプ」なるものを初めて使う人たちは大はしゃぎ(笑)
冷えた朝、『ナチュラルスイーツぽんぽん』さんの美しいメープルクッキーを頬張る下の子を見ながら、つくづくこの子たちは(そして私も)しあわせだなと思う。
普段は都市部で生活を送りながら、こうして田舎を季節毎に訪れては、自然を感じることができる。地域の祭りや伝統行事にも顔を出し、迎え入れてくれる人たちがいる。
「バランスのとれた人間になるかもなぁ」
まだ上の子どもが生まれたばかりの頃、父親が言った言葉を思い出す。
私自身は田舎に生まれ、都会に惹かれて地元を離れたけれど、その分それぞれにしかない魅力もよさも知っている。
都会で暮らす快適さと、その裏にある不自由さと。
田舎で雪と共に暮らす厳しさと、当たり前のようにある美味しい空気と豊かな水と。
もう十数年、身に沁みて感じている。
どちらが住み良い、ということに価値を置くのではなく
往き来することでこそ得られる発見や喜びがある ということを。
だからこそ、伝えられること、出来ることがあるのだろう ということも。
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最近よく耳にする「デュアルライフ」という言葉。
「二域居住」と表現され、今後の観光の一つの姿として、また国民の新しいライフスタイルとして国土交通省も推奨し始めているらしい。
平日は都市部で暮らしながら、週末は田舎でのんびりする。
都心での仕事とつながりながらも、田舎での暮らしを大切に生きる。
モデルケースとなるスタイルは色々あるけど、一番重要なことは、きっと
「その人の価値観にしっくりくるか」ということだと思う。
住んでいる場所に責任を持ちつつ、それぞれに訪ねる場所を尊重する。
都市部と地方を往き来して、お互いが繋がりを持つことを楽しむ。
0か100かを求めるのではないフレキシブルなライフスタイルが、今後広く浸透し、多くの方々に受け入れられてゆくといいな。
北陸新幹線が開通する3月に向けて、地元富山の人たちは準備に追われている様子。
都心からも、きっとたくさんの人たちが往き来するだろう。
春を待つ北陸。
新しい未来への 少しの不安と、いっぱいの希望と。
走り出す たくさんの夢を乗せて。