9月。いつの間にか高くなった空と肌をなでてゆく涼やかな風。
気持ちよく晴れた秋の休日、CAP土曜クラブさんでイベントを開催させていただきました。
アロマ・クラフト・アート第2弾となる今回のテーマは『秋を呼ぶ香り〜アロマモビールをつくろう』。
昨年の『香りランプ』はクリスマスシーズンでとても寒かったのですが、今年の開催は気候の良い季節なので、エアコンを使わず窓を開けました。
昨年に引き続きご一緒させていただくのは、美術家の島村薫さん。西宮市の美術教室でもご活躍中の「やさしいお姉さん」といった印象の可愛い方です。
この日、CAP STUDIO Y3は1階のCAFEでアートシンポジウムがあり事務局の方は忙しそう。私たちも準備を終えカフェに降り、他アーティストの方々とランチタイム。
「海外移住と文化の交流センター」入り口にある各階のイベント案内を見ると、土曜クラブのお知らせも貼られていました。ありがとうございます。
展示されている作品を見ながら、これから行われる愉しい企画のお話なども伺いました。アートに関する私の素朴な疑問に答えていただいたり、逆にアロマに関する質問を受けたり(笑)。
年齢や性別、業種の枠を超えて、こうして色々な方々と交流できるのはとても嬉しい。やりたいことが、たくさんの相乗効果でもっともっと広がってゆく感じ。
*******
時間になり参加者の方々がお見えになりました。「香りが好き」という小学2年生の女の子や、「アート林間学校」や土曜クラブにたくさん参加されているという子、昨年のアロマランプにも来てくれた大学生、アロマのボランティアをなさっているという大人の方もいらっしゃいました。
まずは私の方から「香り」に関するお話を。「香りって何?」「どうやって体の中に入ってくるの?」などの簡単な説明をしました。
写真の「メリアちゃん」は私の優秀なアシスタント(!)。彼女と一緒に頭の中にある「香りセンサー」が作用する仕組みを図鑑等も交えながら、出来るだけ噛み砕いて解説しました。
次は精油としても使用されている果物等の実物を手に取り、香りを嗅ぎます。柑橘系の香りの違いや、スパイス系の独特な香りなども体感していただきました。
やっと涼しくなったなぁと思ったら、あれ?今日は暑いかもと思う日もある秋の入り口。「暑さ寒さも彼岸まで」との言葉通り、香りにも「涼しい香り」と「暖かい香り」があることを説明した後、それぞれ色分けしたシールで投票してもらいます。
一通りの「香り体験」を終えた後は精油を用いたアロマスプレー製作へ。保護者の方もたくさん見学に来られていたので、「安全に」「楽しく」をポイントにお話をしました。
ご家庭でお子様と一緒にアロマテラピーを愉しんでいただくために大切なことは、やはり「安全第一」。精油は植物たちの香りがぎゅっと詰まった濃度の高いもの。小さなお子さんは特に嗅覚が敏感なこともあり、どんなに好きな香りでも、適正な量や使用環境があってこそ「癒しの時間」となることをお伝えしました。
好きな香りを2種類選び、可愛い「マイラベル」を描いてから、順番に各自2本のスプレーを作ります。「ちゃんと混ざったかな〜」と確認しながら、一生懸命ボトルをシェイク!シェイク!とっても上手に出来ました。
休憩タイムは「涼しい香り」のペパーミントにちなみ「ハッカ飴」をご用意しました。口に含むとすーっと鼻を抜けるような感覚。水あめとお砂糖のみのシンプルな甘さはちょっぴり懐かしい。
香り同様に好みが分かれるお味ですが、スプレーにペパーミントの香りを選んだお子さんは、ニコニコと美味しそうにハッカ飴を舐めていました。
嗅覚と味覚は密接に関係しているのだなぁと改めて感じます。
*******
後半はモビールを製作します。
ワークショップルームへと移動して、島村さんより作り方の説明を。
材料として用いるのは、帽子屋さんの型紙として使われていた特殊な紙。「クラフト特厚紙」に近いそうですが、スプレーや香りを上手く吸い込むということで、採用になりました。帽子の型を取った後だから大きさも形もまちまちですが、幾何学的でちょっと不思議。エコでお洒落なクラフトです。
製作中はリラックスして製作に取り組めるよう、控えめにBGMを掛けながら、「オレンジ」と「グレープフルーツ」の香りを焚きました。
あれこれと型紙を選び、好みの糸で吊るしバランスを見ながらパーツを組み合わせてゆきます。楽しそう!私も作りたい〜
島村さんからは「色のお話」もしていただきました。「寒色」「暖色」をバランスよく取り入れて、自分たちが選んだ香りにピッタリな色をモビールに付けます。
色だけでなく模様も描くと素敵。皆さんの想像力の豊かさに感動です。
製作したモビールを吊るしたら、自作アロマスプレーをシュシュッと吹きかけて完成♬
ご参加いただいた皆さま、有難うございました。
オリジナルのモビールが、秋の風に揺れくるくると回るたび
お気に入りの香りを運んできてくれますように。
どうぞ素敵な「秋時間」をお過ごしくださいね。