2013年1月17日木曜日

Jan. 17, 2013  希望の歌声


震災で被災されたすべての方々へ 心よりお見舞い申し上げます


 上の子供の通う小学校へ、オープンスクールへ行って来ました。
 正面玄関をくぐると、PTAのリサイクルコーナーが設置してあります。ペットボトルの蓋を集めて、ワクチンの寄付金に。不要になった体操服やスクール水着、鍵盤ハーモニカなどを希望する人へ回すなど熱心に取り組まれています。ひと手間ではありますが、我が家もペットボトルの蓋を分別し、いっぱいになったら持たせています。
 学校ではエコロジーへの教育が盛ん。リサイクル活動でどれが何に生まれ変わるのか、など子供に教わることも。何事も、意識して取り組んでゆくことが大切なのだなぁと感じます。



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 今日は1月17日。阪神淡路大震災から18年が経ち、今朝は朝食の際に家族皆で黙祷をしました。
 当時、私はまだ関西へ来ていなかったので、直接被災していませんが、その後仲良くなった学生時代の友人たちからの話や、結婚後、神戸の地に住むようになってから親戚の方々の話を聞いたりするうちに、防災について考えることが多くなりました。
 寝室には大きな家具を置かずに、枕元には手動式の携帯ラジオが付いた懐中電灯を。登山用のリュックには、簡単だけどマスクやスリッパ、肌着や子供のおむつなどを入れた防災用の荷物や、ミネラルウォーター、カンパンなどの非常食も常備しています。

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 下の子供を連れての参観だったので、あまりゆっくりとは出来なかったのですが、私たちは音楽の授業を覗かせていただきました。

 『しあわせ運べるように』

 これは、地元の方々なら一度は耳にしたことのあるであろう歌のタイトルです。神戸市の小学校の音楽教諭の方が作られた曲なのですが、復興への願いが込められ今も大切に歌い継がれています。12月に行われるルミナリエで歌われたり、アーティストの方がカバーされていたりもするので、ご存じの方も多いかもしれません。
 神戸へ越してから、ニュース等で取り上げられているのを聴いて「いい歌だなぁ」と思っていましたが、自分の子供が市内の小学校へ通うようになってからは、より身近にその歌を感じるようになりました。


 響きわたれ僕たちのうた
 生まれ変わる神戸のまちに
 届けたい私たちのうた
 しあわせ運べるように


 東日本大震災をうけて作られた、歌詞の一部である『神戸のまち』が『ふるさとのまち』となっている『ふるさとバージョン』もあります。
 自然の力は偉大で、私たち人間はその中で生かされている。だからこそ出来ること、大切にしてゆきたいことがある。防災への取り組みは、私たちが暮らす地球全体の環境保全にもつながってゆくと思うのです。水を大切に使う、限りあるエネルギー資源を、そして自分たちの生活をもう一度見直す…。
 
 夕方、防災訓練から帰ってきた上の子に、どうだった?と尋ねると、自分たちの学校が多くの被災された方々の避難所として使用されていたことが、当時も在校されていた校長先生のお話から分かったと報告してくれました。語り継がれてゆく尊い記憶。

 たくさんの方々の涙が笑顔に替わる、その時が来ますように。
 子供たちのやさしい希望の歌声が、冬の空へ高くたかく、響き渡りました。