2016年8月31日水曜日

Summer favourite things 会いたい人たち其の2

夏休み。
今年の私の宿題?は、会いたい人たちにこの足で会いに行くこと。



メールやSNSで常につながっているように感じていても、それだけではやっぱり寂しい。

今、私の考えていることや感じていることは
今、その人が考えていることや感じていることと
「空気」や「時間」を共有することで深まり
よりよいつながりを生み出してくれる気がするから。

字面の言葉だけでは すれ違うこともある。
アナログでも、少しだけでもいいから、時間をいただいて分かち合うのが大切。

…というわけで、後半は故郷の富山で。

乗り継ぎの金沢の駅で「おもてなしドーム」を見る。
北陸新幹線の開通以降、賑わう金沢の人の多さに圧倒されてお土産街を少し覗いただけだったけど。


黒部宇奈月温泉駅で下車。
人よりも、圧倒的に自然が多くてほっとする。
夏の富山は最高。


本当は夏中富山で過ごしたいのだけど
あまり日がとれず、駆け足で行きたいところ会いたい人たちを巡る。


家印さん。
地元の建築設計室。
国産材を大切に使われているのは以前より知っていて


蔵に保管された木材を見て、そのことを再確認。
「出来ることは自分たちで」「使われなくなった材を再利用して」
仕事と人に真っすぐ向き合う姿勢が信頼を生んでいるのだと思う。


地域を盛り上げるためのあれこれについてお話を伺う。
迎えられ頑張る人たち、影で支える人たち。
形だけ表面だけではない 先を見据えた視点が大切で、
「魅力は人が生み出すもの」と意見が一致して嬉しい。


ドリンクチケットをいただき、そのままHYUGGEさんへ。
昨年夏のオープンから一年経ち更に町に馴染んだ感じがする。


開け放した窓から夏の午後の風。
懐かしい感じの中庭とブレンドハーブティー。地元のお茶寒天のあんみつ。


田舎暮らし、都会暮らし。
往き来する私のような半分ジプシーに、訪れる場所があるのはしあわせ。


実家に帰り、子どもたちと一緒にマロウカルピスを作る。
すっかり夏の定番になったピンク色のやわらかな味。


別の日。
海水浴客で賑わう海岸へ。


自然が創り出したサンドアートに、誰かが置いた飛び石。
日本海は、見渡すかぎりの水平線。


翡翠(ヒスイ)が採れると有名な海岸で海水の透明度に驚く。
確か私の子どもの頃は、もっと汚れていたはず。
こんなに綺麗に生まれ変わっているなんて知らなかった。


リニューアルした海の家でブレスレットづくり。
好きな色と、石を選んで。


 地元のアーティストさんとのやりとりも愉しい。
どこかほっこりする、石を使った作品たち。


海の次は山。
朝の散歩を兼ねて友人の営むブルーベリー園に立ち寄る。
これから、どんな風になるのだろう。
私には応援することしか出来ないけど、何かしら力になれることがあればいいなと眺める。


隣にはまだ若い稲穂。
朝の風に乗って漂う青っぽい匂い。


夏を締めくくる線香花火の夜。
今回会えなかった人たちにも、きっとまた会える。
まぶたの裏に映る光も髪についた匂いも
流星群とともに大切に、記憶の中に閉じ込めて持ち帰る。


お土産にいただいたナチュラルスイーツぽんぽんさんのマフィンは、ほんのり甘くやさしい味。
夏の疲れを癒し、秋から動き出す自分の背中をそっと押してくれるよう。


夏の終わりに
元気をくれるものたち
人と自然とつながりと
これからもずっと大切なもの
大切にしてゆけますように


2016年8月3日水曜日

Art & Sweets in Summer 〜会いたい人たち 其の1〜

「オリジナリティを大切にする」って、簡単そうで難しい。


 朝のマーケットで農家さんより直接仕入れた、新鮮な野菜やハーブや卵を調理しながら考える。


個性的になりすぎると、噛み砕くのに苦心するし
かといって
何処にでもある 誰にでも出来ることばかりしていると、わくわくする気持ちや嬉しい気分が減ってしまう。


ぱっと見ただけでは違いが分かりにくいディルとフェンネル。お花も葉もふわふわで、口に含むと苦みがほんのり。その後広がる爽やかな風味。
いつもの料理にちょっと加えるだけで、盛りつけも味も抜群のアクセントになる。

フレッシュなハーブを自分の手で、私らしく使いこなすことができたら…深い満足感。手を動かすって大事。

 *******

考えすぎて頭がオーバーヒート気味の時は、他の分野で活躍している友人・知人に この足で会いにゆく。

夏休みに入った子どもたちと、恒例の「CAPアート林間学校」へ。


今年は久しぶりにマキコムズさんのワークに参加。
「スリットブロックで、好きなものを作ってください」
何でもいい、といわれると手が止まる。
あれこれ考えているうちに皆んな自由に作品を創り出していく。


絵の具で思い思いに色をつけ始めた子どもたちを羨ましく眺めながら
規則正しい切れ込みが入った葉書サイズの板をじっと見つめる。
すると、ぼんやりと綺麗なモチーフが瞼の裏に浮かび上がってきた。

自然の美しさにつながる何か…
幼い頃いつも触れていた癒されるもの…
あぁきっとこれは
葉の葉脈、木の幹、雪の結晶。


気が付くと、手が勝手に動いている。
子どものように無心になって、工作に夢中になる。
普段 言葉で表現することが多いせいか、それ以外の表現方法に触れると
右脳が気持ちよく刺激されてリフレッシュ出来る。


「北欧っぽいですね〜」
「このまま、飾っておきましょうか」

いつもクリエイティブなマスダさんとカワサキさんに褒められると、やっぱり嬉しい。

*******

別の日。
雑貨ショップやカフェが建ち並ぶお洒落な街・岡本へ。


日傘をさして石畳の道を歩く。
車では通り抜けられないような小径。
学生や親子連れが多く 人もお店もぎゅっと詰まった感じは、三宮や元町とは違う雰囲気がある。


 通りから少し奥まった場所にある「COZY CAFE」。
カフェなのにBARのような、お昼間でも夜更けみたいな空間。
メニューを開けばたくさんの「糀(こうじ)」を使ったフードやドリンクたち。


外は暑いけど、甘糀チャイとお味噌のチーズケーキを。きちんと手がかけられた美味しいスイーツを噛みしめる。


「やりたいこと、好きなこと」に正直な友人のカフェは、訪れる度に更新される。
ヘルシーでかっこいい彼女の姿をそのまま写し出しているような店内。


頑張っている人と会うと自分も励まされる。
仕事のこと、家族のこと、これからのこと。
ゼロから新しいことを始めようとしていた あの頃の私たちが目の前を通り過ぎる。
今居る場所と これから向かう場所を確認して、また新しい日々が始まる。


お土産に買って帰った糀の生チョコケーキは
ずっしり重くまろやかで、身体を疲れさせない甘さ。
少しビターな後味がクセになりそう。
こんなに美味しいものを作れるなんて、すごいな。

*******

会いたい人に会いにゆくことは、当たり前のようでなかなか出来ない。
飛ぶように過ぎる時間に必死でつかまって
あの人とあの人とあの人と、逢いに行きたい素敵な人たち なんてたくさんいるんだろう。


暑さをしのぐグリーンな香り
フレッシュレモングラスのアイスティー

しっかりエネルギーをチャージして
私も少しずつ、前に進みたい
本格的な夏は今から
 これから