2014年12月24日水曜日

Happy Holidays 2014〜冬の贈りもの〜

 今年も残すところわずかとなりました。寒い冬は得意ではないけれど、ホリデーシーズンは大好き。 
あたたかな飲み物をすすりながらクリスマスカードを書いたり、大切な人への贈りものを選んだり。

 冬至の日にはカボチャのスープを食べ、柚子のお風呂に入ります。湯船にプカプカ浮かぶ柚子の、まぁるく愛らしい姿、やさしい香り。
 今年は19年に1度だけ太陽の復活と月の復活が重なる「朔旦冬至」なのだとか。新しい時代の流れは、もう始まっているのかも…よいスタートがきれたかな!
 大掃除とまではいかなくとも、家の中を少しすっきりさせて、子どもたちとツリーや部屋の飾り付けを愉しむのは、何よりもしあわせなひととき。
 「ぬくもりを味わう」「誰かを想う」季節は、やはり冬がぴったりなのです。


*******
 
 毎年、秋の終わりに実家から届くもぎたての信州りんご。
 冷え込んだ朝、段ボールいっぱいのりんごから漂ってくる やさしくほのかな香り。
 ひとつひとつ新聞紙に包み送ってくれたことに感謝しながら、毎朝一個ずつ取り出して皮を剥き、自然の恵みを頬張ります。
 

 先日エアメールが郵便受けに届きました。
 今年の夏カフェコンサートでご一緒させていただいたピアニストの方から、海を越え贈られてきたクリスマスカード。
 ドイツ・ドレスデンの「クリスマスマーケット」の美しい絵葉書と共に入っていたのは、可愛らしい木製オーナメント。木の人形で有名なザイフェン村(seiffen)のものだそう。素敵。。。行きたいなぁ〜


 そして今年我が家のクリスマスアイテムに加わったのは、木製のミニツリー。手造りのあたたさが伝わってくるすべすべのツリーは、この夏訪問したオークヴィレッジのもの。
 実はオルゴールになっていて、くるりとまわすと「We wish a merry Christmas」のメロディがゆっくり回転しながら聴こえてきます。
 慌ただしい師走の時季だからこそ、ちょっと意識して。冬の澄んだ空気の中、柑橘系や樹木系の香りと共にゆったり流れる時間を味わいたいな。

*******

 今年出逢ったたくさんの方々へ、この場を借りてメッセージを。
 Aromerrierのイベント・レッスンにお越しいただいた皆様、blogへご訪問くださった皆様、有難うございました。
 素敵なひとときを共有させていただいたことに感謝しつつ、これからも身近に広がる香りの魅力をいっぱいお伝えしてゆきますね。
 
 また、今年一年の間にお仕事をご一緒させていただいた皆様、有難うございました。
 私の至らない部分を補いサポートして下さったこと、また素晴らしい作品や時間を共に創り上げることができたこと、本当に嬉しく思っています。
 これからも、この素敵なご縁が続いてゆきますように。

 そして、変わらず親しくしてくれる友人たちや仲間に、支えてくれる家族に、心からの感謝の言葉を。いつもありがとう。


*******

 暗い闇の中、眠りにつく前に祈ることは「どうか明日もよい日でありますように」
 朝、目を覚ますと新しい一日が始まる。
 射し込む光とともに祈ることは「大切な人たちが今日も、どうか笑顔で過ごすことができますように」


 Happy Holidays
 素敵なクリスマス、そして新年をお迎えくださいね
 Best wishes,
      Ayaka

2014年12月5日金曜日

☆ Dec.4, 2014 〜Xmas バスソルト・キットづくり〜 Aromerrier × Cafe SPARK 季節のアロマテラピーワークショップ☆

12月に入りました。神戸の街はすっかりクリスマスムードになっています。


 ロックフェラーセンターをイメージしている?ハーバーランドのオブジェはこの季節だけのお楽しみ。
 あたたかな灯りが点るジオラマは、じっと見つめているとやさしい気分にさせてくれる 私と子どもたちのお気に入りスポット。
 旧居留地ではルミナリエも始まって、いよいよ師走といった感じです。


 「クリスマスのアロマワークショップ」開催当日の外は暗く、あいにくのお天気。
 冷たい雨が降るなか、参加者の方々には傘をさして足をお運びいただきました。
 (ありがとうございます!)
 寒さで縮こまりながら店内へ一歩足を踏み入れると、ほっとできる空間が広がっています。
 にっこりと笑顔で迎えてくださる「Cafe SPARK」さんの方々と あたたかく美味しいドリンク&スイーツ。


 雑誌「SAVVY』の最新号に掲載されたのを見て、限定スコーンをお目当てに来られるお客様も多くいらっしゃるよう。
 寒くなってくるといっそうカフェが恋しくなるのは、私だけではないみたい(笑)

*******

 今回製作したのは「Xmasバスソルト・キット」。
 最近のクリームやジェル作りといった少し複雑な作業にくらべ、こちらはシンプル。
 でもだからこそ、香り選びに集中できる時間となりました。


 バスソルトに使用する岩塩は、ヒマラヤロックソルト。
 天然成分100%の良質なソルトは、ミネラル豊富で保湿、除菌作用もあります。塩の浸透圧作用によって入浴中はよく汗が出るようになり、新陳代謝が活発になるなどの働きもあります。
 汗が出るようになると→ 体温が上昇し→ 代謝が活発になり→ 免疫力もUP!
 どんどん寒さが厳しくなるこれからの季節、オリジナルの香り漂うバスソルトで、心もからだもしっかりあたためて欲しいです。


 見た目も可愛らしいピンクソルトと、精油の香りを引き立てるホワイトソルトをご用意しました。お好みで2種類を混ぜて。


 レクチャー部分では、精油をブレンドするポイントを色々とお伝えしました。
 「季節のアロマテラピーワークショップ」では、回を重ね精油の特徴などよくお分かりの方が多くなってきたので、「ブレンディングの愉しみ」を知っていただきたいと思ったからです。
 あえて初心者の方にはお見せしない香りのグループ分けの表や、プロの調香師が考案した香りの分類法などもご紹介しました。
 皆さん真剣に耳を傾け、メモを取ってくださり、いつにも増して充実した時間となりました。

 そしていよいよ実習タイム。
 クリスマスムードを盛り上げてくれる香りは勿論、温泉気分になれるものや、からだを芯からあたためてくれるもの などなど。。。
 
 ロマンティックな香りのローズ・オットーが登場すると「ん〜!これこれ♡」と皆さんうっとり。
 普段は数を絞ってお持ちする精油ですが、ブレンディングがメインとなる今回は新しい香りも色々とご紹介しました。

 あたたかみのある柑橘系の精油は、明るい気分にさせてくれる冬の必需品。でも、敏感肌の方には少し刺激になることもあります。
 「肌へ浸透する」バスソルト用に使用する精油だからこそ、安全性と質にこだわりたい。「水蒸気蒸留法」で採油されたyuicaの「ダイダイ(橙)」「ゆず(柚子)」「レモン(檸檬)」などは、「圧搾法」のものに比べて光毒性もなく、よりマイルド。
 他にも身体をあたためる作用のある「ジンジャー(生姜)」や、自律神経調整作用のある「クロモジ(黒文字)」「ヒメコマツ(姫子松)」など。
 やさしくやわらかな日本の香りを、皆さん気に入っていただけたようでよかったです。

*******

 可愛いお手ては、生後6ヶ月のベビーちゃん。
 終始ニコニコで、ママのお隣でしっかりとレッスンに参加(!)してくださいました。 こんな風に、お子さま連れでも気軽に通っていただけるイベントになっていることを嬉しく思います。


  仕上げにお好みのラベルを選び、ラッピングしていただきます。
 Xmas気分を高めてくれそうなものをセレクトして、カードを添えて。


  ロックソルトとブレンドエッセンシャルオイルで素敵なオリジナル・バスソルトキットが完成☆


 イベント終了後、ドイツ「レーベンスバウム」の「香りのアドベントカレンダー」よりティーバッグをいくつかプレゼント。
 オーガニックのハーブティーや紅茶、チャイなどが入っていて、一つずつひいてゆくと何だか「おみくじ」みたい(笑)


  ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
  またお目にかかれる日を楽しみにしています。
  どうぞ素敵なXmas & バスタイムをお過ごしくださいね。
 

「Xmasバスソルト・キット」ワークショップ
次回は土曜日開催を予定しています。
 くわしくはAromerrier レッスンページをご覧ください→こちら


2014年12月2日火曜日

モノ選びの基準


 いつもお世話になっているネットショップがあります。
 それは「こだわり商品研究所」さん。
 我が家の生活必需品はこちらで購入することが多いです。

「なにがなんでもせっけん」はその名の通り洗濯、掃除、食器洗いと何にでも応用のきく優れもの。
 食べても大丈夫なコスメ「ルバンシュ」や、24時間つけていても肌が荒れない「24Hコスメ」、国産ワイルドオーガニックコスメ「QUON(クオン)」など、シンプルで良質な製品をたくさん紹介されています。今ではすっかりお馴染みになった「マルセイユ石鹸」も、随分前から先駆けて販売されていました。
 信頼できるショップを見つけることは、溢れかえる情報の中から「本当によいもの」を見つける近道でもあります。

*******

 そして今や誰でも知っている?「シャボン玉せっけん」さん。
 可愛らしいトレードマークのイラストを、我が家では「石けんちゃん」と親しみを込めて呼んでいます(笑)


 こちらの会社が理念として掲げているのは

「自然と共生する生活を届ける」
「人にも自然にもやさしい企業であり続ける」

 この使命感とも覚悟とも呼べる作り手の想いが、製品の良質さを物語っています。勿論、実際の使用感もとてもよく「応援したい」と思う企業のひとつです。

*******

 日本産アロマ「Yuica」の製品の取り扱いを始めたのも理由があります。


 製造・販売する「正プラス」さんの
「香りで自然とつながる、そして人と地球全体を健やかにする」
 という社会全体へ向けたメッセージに強く共感したから。

 精油と関連製品のクオリティの高さに惹かれたのをきっかけに、実際に現場に伺い、精油を抽出している作業を拝見しました。
 そしてそれらに関わるたくさんの人たちにお逢いし色々な会話をした上で、(おこがましいかもしれませんが)心から「信頼できる」と感じたからに他なりません。

*******

 学生時代、留学先で私が専攻していたのは経営学とビジネス分野。
 「ヒト・モノ・カネ」が基準というビジネスの考え方に触れた当初は、なんてあからさまな…というのが正直な感想でした。
 でもその先にある「ものづくりへ関わる人々の営みで、社会全体が動いている」という視点が面白く、興味を持ったのを憶えています。

 その後大学の研究所へ勤めました。
 リサーチアシスタントとして働いていた約10年の間に、新旧のビジネス関連の書籍や情報に広く触れられたことが、今の自分のモノ選びのベースにもなっています。
 製品開発や販売において企業の責任感や誠意が感じられないものは、どんなに話題になっていても、いくら人気があっても、購入することはありません。

 「何かを買う」という行為は、「モノを選ぶ」という作業でもあります。
 自分にも、家族にも、大切な人たちにも、
 心から安心して使用できるものを。

 企業姿勢や企業理念が、信頼できるかどうか。
 作り手に消費者としての視点があるかどうか。
 派手な宣伝文句でモラルに反することが隠されてはいないか。
 厳しい基準ではありますが、その見極めが大切だと思っています。


 こころもからだも、健やかに生きる。
 社会も少しずつ「オーガニック」や「ヘルシー」、そして地球環境全体を考える「エコロジー」嗜好へと傾いている。
 持続可能で循環する社会へ。
 私たちの日々の小さな選択が、経済を動かす大きな流れに変わってゆく
 そう信じて「今日買うモノ」を選ぶ。

 未来へとつながる生き方がしたい。
 無理のない範囲で、自分に出来ることから、ちょっとずつ。

 「ていねいな暮らし」へとシフトしてゆく生活が、よりたくさんの方々に広まってゆきますように。


こっちだよ〜
今は、この道をすすんでいます


2014年11月27日木曜日

Autumn in Kobe 秋の森林植物園

11月。秋晴れの連休は、大好きな季節を味わうために、神戸市立森林植物園へ。


メタセコイアの並木道を経て、久し振りの植物園。
前回来たのは、確か上の子がほんの小さなとき?
自宅から20分くらいなのに、なかなか来れなくて、行きたくてうずうずしていた場所。


 散策前にLe pic(ル・ピック)で軽めのランチを。
弓削牧場さんのフレッシュなミルクで作られたソフトクリームと、チーズクリーム&ハーブのオープンサンドイッチ。
心にもからだにも滋味深い、森の中のごちそう。


サザンカ(山茶花)?ツバキ(椿)?どう違うの〜
家族であれこれと話しながら、今が盛りと咲き誇る姿に目を奪われて。


本当に、息を呑む美しさ。

歩きながらしみじみと
「いいにおい!」という子どもたち。


目を閉じて大きく深呼吸すると、辺り一面に満ち溢れた
土と、乾いた葉っぱと、お日さまの混じり合った匂い。

「見て〜お手てみたい」



「ドングリ林」にドングリは見当たらず
替わりに水辺に生えた木々から落ちた松ぼっくりを拾う。


目に沁み入る鮮やかな色彩に、何度もため息…。
どんなに有名な美術展も、この圧倒的な自然界のアートの前にはかすんでしまう。

いつだったか
「あと何回、紅葉を見れるだろう」
と言った友人に
「なんて刹那的な…!」と笑っていたけれど
今はちょっと、その感覚がわかる気がする。

私とほとんど変わらなくなった背丈の上の子と、すっかりお喋り上手になった下の子と。
いつの間にこんなに大きくなったのかな?
そんな風にしんみり思っていると、幼かった頃の想い出がふと顔を出す。


あとどのくらい、一緒にいられるだろう。
こんな風に、家族で出掛けることが出来るだろう。

秋はやっぱり、ちょっとセンチメンタル。

はらはらと落ちてくる葉を
かさかさと音をたて歩きながら思うこと。


いま、ここにある瞬間を
しっかりとかみしめて
生きてゆきたい

目の前に広がる一瞬の風景を
大切な人たちと味わう永遠に
心から感謝して




〒651-1102 神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
TEL. 078-591-0253
開園時間 9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)年末年始(12月29日~1月3日)

2014年11月12日水曜日

ホームメイド・ヒーリング〜パン教室と北の椅子と〜

  ホームメイドは愉しい。
 家族のバースディに、久し振りにケーキを焼きました。ちょっぴり苦いガトーショコラ。ペパーミントがなかったので、ベランダのレモンバーベナを添えて。
 子どもたちにはもう少し甘めがよかったかなと思いましたが、生クリームがあったので大丈夫だったよう。焼きたてもいいけど、次の日の方がしっとりして味わい深い感じ。

 ハロウィンにはお遊びでクッキーづくり。週末の朝子どもたちとワイワイいいながら一緒に型抜き。下の子はお顔のスタンプがいたく気に入ったようで「カボチャのおばけさん、する〜」と何度も押してくれました。微妙に目と口が中心からずれていますが、それもご愛嬌(笑)。

 日々の食事づくりは手元にある材料で何となく作ることが多いけど、お菓子づくりは別。あれこれ材料を買い出しにゆくのも愉しいし、部屋中にたちこめる甘い香りがしあわせな気分にしてくれて、イベント(お誕生日とかクリスマスとかパーティーとか)があるときは特に、それらを理由に何か作りたくなります。

*******

 しかしパンづくりだけは…したことがないのです。どうにも発酵させる時間が不安。途中で子どもに「ママ〜」とぐずられたり、何か急用が入ったりして中断されては、それまでの労力が水の泡になってしまう!きっと立ち直れない。
 周囲に美味しいパン屋さんがいくつもあるしと、言い訳しながらホームベーカリーすら購入する機会を失い、今日に至っていました。

 そんな私ですが先日、思い切って天然酵母のパン教室に出掛けてきました。
 きっかけは、以前友人たちと子連れランチをしたカフェでパン教室が開催されており、その日そちらで何気なく買って帰った「おひまるパン」さんのパンが、とても美味しかったから。


 天然酵母のパンは時々購入するものの、すごく酢っぱかったり、硬かったりして家族はあまり食べてくれない。身体にやさしいし、酸味も旨味のうち…なのですが。
 でもこちらのパンをおやつに食べた娘がニコニコして「このパン、おいしいね〜」と言ったのでびっくり。少し私もかじってみると、すごくやさしいお味。もちっとして、噛みごたえも程よくて、もぐもぐ頬張るとしあわせな気持ちに。
 
 月によってはすぐ満席になる人気のパン教室。その後問い合わせてみたら、運良く予約が出来ました。
 
 *******


 「北の椅子と」さんは、お隣の兵庫区にある北欧のビンテージ家具や雑貨を取り扱うショップ。兵庫運河沿いにありちょっと隠れ家的?なところですが、ご近所の方々に愛され、広い駐車場もあるので 遠方から訪れる方もたくさんいるよう。


 2階に併設されているカフェが何とも素敵で、私もドライブがてら子どもと一緒に来たり、読みかけの本や資料を片手に一人で伺ったりしています。キッズメニューなどフードが充実していて、きちんと手作りされた美味しいお食事がいただけるのも嬉しい。


 時間より少し早めに到着すると、にっこりと店主の服部さんが出迎えてくれました。「よかったらどうぞ〜」。
 入り口には椅子とグリーンを組み合わせたディスプレイ。さりげないけれど、遊び心のあるセンスが感じられます。

 教えてくださるのは通称「エミシ」先生。「何でも聞いてくださいね」親しみやすく自然体、先生の素敵な笑顔に、パン教室デビューでちょっと緊張していた気持ちもほぐれてゆきました。

 写真は先生が予め作って来られた一次発酵済みの生地。もちもちの見た目もさることながら、なんていい香り!!!


 懐かしい…何かの匂いに似ている…と思っていたら「酒粕だ!」「そうだ そうだ♡」参加者の方と顔を見合わせて笑いました。
 発酵って不思議。腐敗する過程でもあるのに、この香(かぐわ)しさ。すーっと鼻腔を通り、肺を満たし、一方ですとんと胃に落ちるような(笑)。


















 分割して、丸めて、ほらこんな感じで。手早く成形する先生の手元を眺めながら私たちもトライ。ほっこりするまぁるい形は、作っていても嬉しくなります。途中「お餅つき」の話題になり、四国出身の方と北陸出身の私で、丸餅・角餅の違いの話に花が咲きました。


 年末のとても寒い日、つきたてのお餅を大きなバットに敷き詰めていた祖母の後ろ姿。雪のように真っ白なお餅から ほわほわと湯気があがるのが面白くて、いつまでも見つめていた幼いころ。
 懐かしい香りが一瞬にして連れて来てくれた 過ぎ去った時間、大切な想い出。そして今、家族の喜ぶ顔が見たくてパンを丸めている私がいる。


 オーブンで焼き上がるまでの待ち時間、酵母のおこし方も教わりました。先生特製の酵母エキスが入った瓶の蓋を開くと、ぽんっと大きな音が。生きて呼吸する、元気な姿!

 憧れのレーズン酵母。酵母エキスをつくるところから教わることが出来て感動です。


 酵母の種類に関しても色々と教わりました。「イースト(菌)」と「イーストフード(添加物)」は名前が似ているものの、まったく別物だそう。
 似て非なるものという点で「エッセンシャルオイル(精油)」≠「アロマオイル(人工香料)」と一緒だなぁと思いました。


 酵母をおこし、各自で材料を計量し混ぜ合わせ、生地をこねるところまで実践。こんな風にするといいですよと適時アドバイスがあり、とってもありがたい。
 きっと無心になりこねる作業 それ自体がヒーリング。ひたすらこねてこねて大変だと思っていた作業も、愉しくて夢中になって。いつの間にか持ち帰り用の生地が完成。


 こんがり焼き上がったパンと、カフェ特製のスープでランチタイム(この日はバターナッツかぼちゃのポタージュでした)。どっしりと重く、外はカリッと、でも中はモチモチ。湯気の上がる焼きたてパンとあたたかなスープ…なんてしあわせな時間でしょう。


 *******

翌日教わったことを思い出しながら、持ち帰ったパン生地を成形しオーブンで焼きました。朝の光を浴び、天板に並ぶ姿が愛おしい。


  「いいにおいだな〜」家族にも大好評。あぁ、ちゃんと焼き上がってよかった(笑)


朝、キッチンから漂う焼きたてのパンの匂い。
平日はとても余裕はないけれど、週末なら。
ライフワークのひとつにゆるゆる加えてゆけたらいいな。
ニコニコ頬張る子どもたちの心の片隅に
「家族の時間」が、香りと共にそっと刻まれることを願って。