2015年2月26日木曜日

アロマフェスタ2015

 木々の蕾がふくらみ始め、雨と共に春の足音が聴こえてくるような休日。
 レッスンで使用する精油と関連製品の買い付けに、所属する協会が年に一度主催する「アロマフェスタ」へ出掛けてきました。

 いつも書いているのですが(笑)何より人混みが苦手。
 なので、大阪でのイベントやセミナーに参加する当日の朝は気が重い。。。のですが、今回はアロマスクール時代の仲間たちと「モーニング女子会」なるものがあったため、ちょっとウキウキして出発しました。


 会うのは昨年のアロマフェスタ以来。
 住んでいる場所も、やっていることも、ライフスタイルも少しずつ違う為、こんな風に集える機会はとても貴重。
 朝のカフェで時間を忘れて、仕事のこと 家族のこと 生活のこと…話に花が咲きました。



 あっという間に開場の時間になり、いざ出陣。会員向けのイベントですが、セール会場へは招待状を持つ一般の方々も入場出来るため、もう人だかり。
 あぁ〜 ちゃんと買い物できるかなぁ。待ち合わせをして、それぞれのお目当てのブースをまわります。


 まずは愛用する「プリマヴェラ」「ラ・フロリーナ」の精油売り場をチェック。ずらりと並ぶ人たちの隙間から、目的の製品があるか必死で探します。
 
 その他の場所も、精油だけでなく、専門誌のバックナンバーが並んでいたりして面白い。初めて覗くメーカーさんのブースでは、興味深い書籍を発見!今後の勉強用に、思い切って購入しました。


 そして、普段よりお世話になっている「Yuica」の「正プラス」さんブースへ。
 精油原料となるクロモジ等の木々が活き活きとディスプレイされているのは、自然の生態系に配慮しながら国内で「ものづくり」を行っているここならでは。
 スタッフの方々もお元気そうで、今後の事業展開や 現地の雪山の様子(笑)などを楽しくお聞きし、こんな風に良いつながりが出来たことを嬉しく思います。

*******

 買い付けをきっちり(何とか?)予算内に収め、セール会場を出てお隣のセミナー会場へ。ランチタイムは、ホテルメイドのランチボックスと、この日ためにブレンドされたというハーブティーとともに。



 セミナー前半は、「現代医療と自然療法の融合」というテーマで、ハーブを日々の診療に活用されている内科医の先生のお話。
 
 「ハーブとは何か」という定義から始まり、症状に応じた対処法まで、分かりやすく具体的に話されていました。医院と薬局との連携があるように、これからは医院とハーブショップ・アロマショップとの連携がなされてゆく可能性も充分にある。そしてハーブや精油に関する正しい知識を患者さまに伝える人材が必要不可欠になってゆくだろう…。
 
 従来の「美容」「健康」の用途に加え「予防」という観念が広まってゆく。
 アロマやハーブの持つ役割が広がりを持ちつつある今、従事者である私たちの未来は、自分たちで切り拓くのだといわれている気がしました。


 後半は、この道を歩んでいる人で知らない人はいないであろう「佐々木薫」さん。
 「生活の木」のゼネラルマネージャーであることで有名ですが、アロマ・ハーブ関連の著書は数えきれないくらい。

 数年前、神戸国際会館で行われた佐々木さんのセミナーを聴講したことがあるのですが、今回は更に内容を膨らませた聞き応えのあるものでした。
 「ルーツを探るのが好き」という性格が、今のライフワークにつながっている。原産地・原料を巡る旅のお話とともに、「どのようにアロマやハーブを生活に取り入れてゆくのか」という専門家ならではの具体的な提案まで。

 「アロマ生活を愉しむためのエッセンス」が散りばめられた素敵なスピーチ。いつもは時間の都合で最後まで聴けないセミナーも、今回は途中で退席するのが惜しくて、ぎりぎりまで拝聴しメモを取りました。
 

 これから先、私に何が出来るだろう。
 自分のために、家族のために、大切な人たちのために。
 そして「いま」出来ることは何だろう…?

 この日は、それぞれの場所で 新しいことにチャレンジし続ける同期の友人たちに、勇気と元気をもらいました。ありがとう!

 大人になっても、子どもの頃のように、ずっとワクワクしていたい。
 それがきっと、未来へ向かい今を大切に生きることに つながってゆくから。

2015年2月5日木曜日

往き来するひと リアル・デュアルライフ

 節分を過ぎ、暦の上では春。。。なのですが、寒の戻りで北風が身にしみるこの頃。
 神戸では時折のぞく陽射しにほっとすることもあるけど、故郷の北陸ではまた豪雪の可能性があるとか。早く春がこないかなぁ。


 年末年始に過ごした富山での出来事は、子どもたちの中にも鮮明に残っているよう。
 最近では珍しく大雪となり、元旦の朝は一面の銀世界!
 電車が動くか、車が出せるか、ひやひやしながら家族総出で除雪作業。
 その心配をよそに「スノーダンプ」なるものを初めて使う人たちは大はしゃぎ(笑)


 冷えた朝、『ナチュラルスイーツぽんぽん』さんの美しいメープルクッキーを頬張る下の子を見ながら、つくづくこの子たちは(そして私も)しあわせだなと思う。

 普段は都市部で生活を送りながら、こうして田舎を季節毎に訪れては、自然を感じることができる。地域の祭りや伝統行事にも顔を出し、迎え入れてくれる人たちがいる。

 「バランスのとれた人間になるかもなぁ」
 まだ上の子どもが生まれたばかりの頃、父親が言った言葉を思い出す。
 

 私自身は田舎に生まれ、都会に惹かれて地元を離れたけれど、その分それぞれにしかない魅力もよさも知っている。
 都会で暮らす快適さと、その裏にある不自由さと。
 田舎で雪と共に暮らす厳しさと、当たり前のようにある美味しい空気と豊かな水と。
 
 もう十数年、身に沁みて感じている。
 どちらが住み良い、ということに価値を置くのではなく
 往き来することでこそ得られる発見や喜びがある ということを。
 だからこそ、伝えられること、出来ることがあるのだろう ということも。

*******

 最近よく耳にする「デュアルライフ」という言葉。
 「二域居住」と表現され、今後の観光の一つの姿として、また国民の新しいライフスタイルとして国土交通省も推奨し始めているらしい。
 平日は都市部で暮らしながら、週末は田舎でのんびりする。
 都心での仕事とつながりながらも、田舎での暮らしを大切に生きる。
 モデルケースとなるスタイルは色々あるけど、一番重要なことは、きっと
「その人の価値観にしっくりくるか」ということだと思う。


 住んでいる場所に責任を持ちつつ、それぞれに訪ねる場所を尊重する。
 都市部と地方を往き来して、お互いが繋がりを持つことを楽しむ。
 0か100かを求めるのではないフレキシブルなライフスタイルが、今後広く浸透し、多くの方々に受け入れられてゆくといいな。


 北陸新幹線が開通する3月に向けて、地元富山の人たちは準備に追われている様子。
 都心からも、きっとたくさんの人たちが往き来するだろう。
 春を待つ北陸。
 新しい未来への 少しの不安と、いっぱいの希望と。
 走り出す たくさんの夢を乗せて。