2015年10月23日金曜日

秋の富良野・旭川旅行

季節を感じる一番の花は、金木犀のそれだと思う。
甘く芳しく、懐かしくてたまらない香り。


すっきり晴れた朝、娘を自転車の後ろに乗せて走る。
「いい匂い!」と私が言うと「うん、のりのにおい」
…糊?
子どもの感覚は面白く正直で、何だかするどい。
すっかり高くなった空を見上げながら、秋の風をいっぱいに感じるしあわせ。
大好きな季節の到来!

子どもたちの運動会も無事終了し、また諸々の用事に追われ、気が付けばもう10月。
やっとblogを更新する時間が取れました。(すみません…)

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少し前の話になりますが、連休を利用して、北海道に旅行をしました。
神戸港からベイ・シャトルに乗って関西国際空港へ。


あっという間に雲の上。
久し振りの飛行機に、ちょっぴり海外旅行の気分。


旅の目的は、「大自然を満喫する」。
生まれて初めての北海道。

新千歳空港へ降り立ち、いざ富良野へ。
目的地までの距離を確かめようとすると、カーナビのアナウンスが「道なり43キロです。」
…!!!
日本といえど、やっぱりスケールが違う。

小雨が降る中、宿泊先のホテルに到着した時は、もう真っ暗。
明日の天気を心配しながらチェックインしたお部屋には、かわいいてるてる坊主が。


テーブルに「滞在がお天気に恵まれた、素晴らしいものとなりますよう」のメッセージ。
おもてなしって、こういうことを言うのだろうな。

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翌朝は、いいお天気。

レストランから見える景色に誘われて
朝食後、広場のようなお庭を散策。


目を見張る、エキナセアの大群。
ネームプレートも何もなく、足を止めて見るのは私ぐらいだったけど。


季節柄、ラベンダーはさすがにありませんでしたが
朝もやの中に静かに佇む、白樺並木の美しさ。
子どもたちも、普段見慣れた木々とは違う、幻想的な風景に圧倒されたよう。
手で触れると、さらりとしたやさしい感触。
空高く伸びた枝を見上げながら寄りかかり、その生命力を少し分けてもらう。



 「ねぇねぇ、ママ、きのこがあるよ〜」
キノコ?
見ると、本当にきのこ。そうか、木の子、だもんね…
私は上ばかり見て、足下にある小さな存在に気が付かなかったのに
当たり前のように見つけた4歳の視線に、ちょっぴり感動。


青空のもと、さあ出発!



空気がカラッとしているせいか、陽射しがきつい。
でもこの風景は、ここでしか味わえないもの。
時折車のウィンドウを開け、北海道の空気を味わう。


到着先は、旭山動物園。
連休中日のこの日は人がいっぱい。
行列にひるみながらも、空いてそうなところから無理せず見て回ることに。


来たきた、しろくまさん!
大きな水槽に、ざっぶ〜んとダイビングする姿もばっちり見れて、大満足。


土地柄、ミルクが抜群に美味しい。
綺麗な白樺広場を眺めながらジャージーソフトクリームで乾杯。



翌朝、宿泊先周辺をまたお散歩しました。
観光スポットを色々回るより、のんびり自然を肌で感じる方が、うんと愉しい。


森の精霊たちが、するりと舞い降りてきそうな富良野。
冬には深い雪に覆われるこの土地だからこそ、
美しい木々たちが蒼蒼とした葉から、澄んだ空気と眩しい光を届けてくれるのでしょう。


素敵なひとときを、ありがとう
きっとまた、来るからね。

〜おまけ〜
富良野といえば…


ホテルのお土産コーナーで見つけた「ファーム富田」のラベンダー精油。
からりと乾いた土壌が生み出す、すっきりしたやわらかな香り。
国産精油は、やっぱり最高。