2015年7月24日金曜日

モノ選びの基準2 アロマグッズの選び方


 精油や関連製品の使用方法について、ご質問を受けることが増えました。

「どんな風に使ったらよいですか?」

 会話のなかで度々登場する言葉は
「自宅にアロマグッズはあるけど、買ったきりあまり使っていない…」
「ショップで色々見かけるけれど、どれがよいのか分からない」
というもの。
 
 仕事柄、また匂いが気になる性分(?)から、香りのアイテムは常にチェックするようにしています。
 そんな私のプロとしての見解と、生活者の視点、両方で精油やアロマグッズの諸々を紹介してみようと思います。

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 旅行に行くとき、必ず持参するのが携帯用のディフューザー。
 私が愛用しているのは、小さな加湿器のような拡散器で、空気を浄化してくれる精油や旅気分を盛り上げてくれる精油数点を一緒にポーチに入れ、スーツケースにそのままIN。
 宿泊先に到着したらすぐ洗面所へ。水を入れてセットし、ナチュラルな香りを感じながら荷解きをし、これから始まる滞在を自分らしく楽しみます。


 香りを竹ひごなどで吸い上げ空間へ拡散させるタイプもあります。
 キャンドルやランプのように火や電源を使わず、場所を気にせず使用出来ることから広く普及しました。何となく似たようなものはドラッグストアや100円ショップで見かけることもあります。
 しかし!色々なデザインや香りがある中で、良質な精油が使われているものは実はとても少ない。残念なことに、雑貨屋さんやインテリアショップで販売されているものは「人工香料」が用いられているものが殆んど。

 デコラティブなデザインや香りが多く、なかなか気に入ったものが見つからない…との声もよく聞きます。アロマ→香り→フレグランス(香水)のイメージが根強いからでしょうか。確かに店頭で見かけるものはゴージャスなものが多く、そうでなければ雑貨感覚のものが多いです。


 写真はyuicaが生み出す「森のディフューザー」。
 Aromerrierでも扱っていますが、ナチュラルなライフスタイルを提案する雑誌に取り上げられ嬉しく思います。

 ガラス製・外国産のものが圧倒的に多いなか、こちらは国産天然ヒノキの無垢材で作られています。
 無駄を削ぎ落とした美しいフォルムや、本体そのものから漂う落ち着いた木の香り。ユニセックスなインテリアが好みの方や男性からの評価が高いのが特徴です。

 使われる場所によって香りを選ぶのもおすすめ。
 すべて100%ピュアでナチュラル、上質な日本産精油を用いて4種類の自然芳香液が作られています。
 
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 ご愛用いただいている方と、活用例のご紹介を少しだけ。


 #1 神戸市北区の男性の方。
 奥様と一緒に「ずっと探していた、シンプルな」ディフューザー。先日「自然の香りを愉しんでいます」と丁寧なご感想をいただきました。香りは「やすらぎ」と「きよらか」。
 ナチュラルな印象が強い森のディフューザーも、アンティークの家具と合わせることでこんなにシックな佇まいに。持ち主のセンスの良さが伝わってきます。


 置かれたチェストも花器も、兵庫区「北の椅子と」さんでご購入されたものだとか。歴史ある本物と共に、大切にされ豊かな時間を刻んでゆくのでしょう。

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  #2 富山県の一級建築士の方。
 パステルグリーンを基調にした建築設計室の打ち合わせスペースにさりげなく配置され、さわやかな印象です。


 香りは脳を活性化させる「めざめ」。
 お仕事柄、木製品(特にヒノキ)はお好きだそう。
 よりよい住環境を生み出すお仕事の相棒として、ご活用いただいています。


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 「アロマ」という言葉が洗剤にもスプレーにもマスクにも飲み物にも(!)乱用される今の日本市場で、巷に溢れかえるアロマグッズから「本物」を探し出すのは本当に大変。
 その香りが天然由来のものなのか、かなり精巧に作られていて見極めが難しいときもあります。

 でも。
 生み出された背景や支える人々、そして環境までを視野に入れてみると、それが信頼出来るモノなのか、自分の価値観と一致するモノなのかは自然と分かる。
 

 何が必要で何がそうでないのかは個人差があります。
 これからどんな風に暮らして行きたいのか、何を大切にして生きて行きたいのか。
 「自分にとって、必要なものとの出逢い」は人生を豊かにしてくれる。
 
 モノも情報も簡単に手に入る いまの時代だからこそ、想い描く「明日の自分」とシンクロするものを選んで欲しい。
 また私自身も 常にそうありたい、と思っています。