2015年3月12日木曜日

雪の高山アロマ合宿 春を待つ気持ち

 3月に入った途端、冬に逆戻りしたかのような気候。
 三寒四温とはいうものの春はまだ先のような気がして、何だか気持ちも動きもスロー。
 あぁ、寒い、寒い。
 そんな先週末、まだ雪深い高山へ アロマの研修合宿へ行って来ました。


 神戸生活では無縁のロングレインブーツ(長靴?)を新調して、リュックを担いでいざ高山へ。「ワイドビューひだ」は車窓も広く、飛騨川に寄り添うように走る眺めは圧巻でした。
 

 飛水峡(ひすいきょう)と呼ばれる峡谷の 素晴らしい景観!
 翡翠色した川水の美しさと、ごつごつした岩盤の力強さに見惚れてしまいます。


 夢中でシャッターを押したけど、絶えず動く車内で撮るのは難しいなぁ〜
 すると途中の停車駅で手を振る可愛い園児たちの姿が。遠くへ引っ越すお友達のお見送りだったようで、そんな季節なのだなぁとしみじみ。

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 高山駅まで迎えに来ていただいた時は晴れていたのに、はらはらと雪が舞い降りて…と思ったらあっという間に吹雪のように!予想通りの天候にちょっと不安になる私。
 

 正プラスさんの本社にて行われた合宿研修。オフィスとは思えない暖かみのある空間、そして迎え入れてくださったスタッフの方々の笑顔に、緊張していた気分がほぐれます。
 阪急展で見かけた「小型蒸留機」も「香りの盆栽」も、ここではより活き活きと嬉しそうに見える。

 中での講義を終え、外に出ると青空が!さっきあんなに吹雪いていたのに。
 山の天気と春の天気は変わりやすいって本当。


  昨年の夏に来た時の風景とは全くの別世界。
 「オークヴィレッジ」のショールームも、子どもがお世話になった「森の自然学校」も、おとぎ話に出て来るお屋敷のようで幻想的。
 雪とともに凛と立つ木々たちが印象的で、思わずパチリ。




 北陸生まれ、北陸育ちの私も、大きな氷柱(つらら)を久し振りに見ました。


 抽出所の見学では、5機の抽出機がフル稼働。
「山椒(サンショウ)の精油を抽出しているのは、物好きなウチだけだよ」とのお話に笑いが起きます。

 「隠すようなことは何もない」というオープンさとクリーンさ。
 自然環境に限りなく配慮し、確固たる自信を持って行われる丁寧な作業。 
 海外の著名なアロマメーカーにも決してひけを取らない、むしろそれ以上の製品のクオリティが、何よりの信頼の証だと思いました。


 「この雪とこの寒さがあるから、この香りを手にすることが出来る」
 以前スタッフの方から伺っていた言葉が、ずっと忘れられずに思っていました。
 冬の現場も見てみたい…と。


 研修では沢山の知識を得ることが出来ましたが、この合宿の真の目的は別にあると感じます。
 理屈ではない 肌で感じる植物たちの息吹。
 雪解け水の美しさ 陽射しに反射する結晶。
 長い冬と辛い寒さに耐えることには 素晴らしい意味がある。

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  散策で冷えた身体を温める、精油抽出後の残渣(ざんさ)での足浴の嬉しかったこと!
 そしてあたたかなお茶とみたらし団子。。。しあわせ。



 お土産に、香りのもととなる木々を頂戴しました。
 Aromerrierの春のイベントやレッスンにご参加の皆さまにもお見せしますね。


 北国出身のくせに寒がりなので(笑)極寒の研修に耐えられるか正直とても不安だったのですが、帰路につく頃にはしっかり心身にエネルギーがチャージされていました。
 正プラスの皆さんの誠実であたたかなおもてなしと、今回出逢った方々との楽しい交流、そしてyuicaへの確かな信頼を深めた 実り多い合宿でした。

 
春へと向かう嬉しい気持ちに、香りを添えて。
さぁ、走り出しますよ〜